ご挨拶
ビーントゥーバーチョコレートとの出会い
このページをご覧いただき、ありがとうございます。
チョコロンブスの代表 得居(とくい)と申します。しばしおつき合いください。
私がそもそもクラフトチョコレートを始めるきっかけになったのは、2018年2月のある日、北九州空港から羽田に向かうスターフライヤーに搭乗した時のことです。その時、私、52歳(聞いてない? ^^;)。スターフライヤーの機内誌を見ると、東京のxocolさんが特集されていました。
えっ!チョコレートって自分で作れるの?
はぁっ?カカオ豆から作るって?
いやいやいやいや、チョコレートを作るって、製菓用のチョコを溶かしてまた固めるのしか知らなかったし!
なんでも「Bean to Bar chocolate ビーントゥーバーチョコレート」と言うらしい。Beanは豆、Barは板チョコの意味で、カカオ豆の仕入れから始まり、焙炒、摩砕、成形、包装、販売まで1つの工房で一貫して行う専門店のスタイルのこと。
早速xocolさんのチョコレートをお取り寄せ。開封するとふわっと広がるカカオの香り。口に含むとすっきりとした甘さと深みそして余韻。レーズンのような果実味があるものや香ばしいナッツやキャラメルの風味を感じるものも。カカオ分80%以上でも苦くない。産地別のカカオから作られるチョコは、こんなにも個性的で味わいが異なるって。なんだか優雅。
そしてひとかけ口の中にいれて味わっている時の、なんとも幸せなこと。
私の中の好奇心が、一気にチョコレートに向かいました。
作り方を調べ、カカオ豆を取り寄せ、見よう見まねでチョコレートを作ってみたら、、、ジャリジャリの食感だけど、なんか上手くできちゃった ^^
友人に食べてもらうと、皆「おいしい」って。でしょ〜〜(笑)はい、すっかり調子に乗りました。
市販の大手メーカーのチョコレートやショコラティエのつくる華やかなボンボンショコラには、カカオと砂糖以外に副材料や植物油脂、乳製品、香料、乳化剤などいろいろなものが入っています(これはこれで美味しいよね〜)。
一方、クラフトチョコレートはカカオ豆と砂糖のみという極めてシンプル。だからカカオ豆そのものの味わいを楽しむことができるのです。
さらにカカオに含まれるカカオポリフェノールをはじめさまざまな成分が、健康にもいいというのは周知されてきています。
罪悪感、ないじゃん(笑)
スペシャリティーコーヒーやワインのように、産地別の原料や作り手によって味わいが変わるのもクラフトチョコレートの面白いところ。
クラフトビールやクラフトコーラが人気なのはそういうことですよね。ひとかけで満足できる、まさに嗜好品。
最初こそたまたま上手にできた手作りチョコレートですが、その後はどうもうまくできない。それでたどり着いたのが、チョコレート博士と呼ばれている佐藤先生。
先生の講義は科学!結晶レベルの話しです。「そういうことだったのか」と失敗の原因もわかり、さらにチョコレートの奥深さを知ることとなりました。
そして、ここで体験したのがカカオ豆専用石臼「ショコラミル」。
自分自身石臼を回すなんてこと自体初体験。面白い!面白すぎる!そこの男性、ちょっと早く変わってよ(笑)
大豆を石臼で挽くと「きな粉」がでてきます。蕎麦の実を石臼で挽くと「そば粉」。カカオ豆を石臼で挽くと、粉がでてくるんじゃなくてカカオ100%のチョコレートがじわ〜っとでてくる!
ワォ、なんて不思議で、なんて面白い。なんて美味し、、、くなくて苦い、そして楽しい(笑)。
これだ!と思いました。
日本人の文化でもある石臼とみんなが好きなチョコレート。でも意外とチョコってどうやってできてるか知らない。だからこそ、これらの体験を通して、たくさんのびっくり笑顔を作りたい!
世界のカカオの生産者に出会った〜(ウルルン風に←古っ^^)
カカオ豆は、世界のカカオベルトと呼ばれる赤道を挟んで北緯20度から南緯20度のその範囲で生産されています。
自分でも、世界のあちこちのカカオ豆を仕入れてチョコレートを作るようになると、さらにカカオの産地についての興味が湧いてきます。そもそも「トリニダード・トバゴって国名、なんかかっちょいい」からの〜「で、どこ?どんな国?」なレベル(笑)
ワークショップを自信を持って行うには、自分の目で見て体験した事柄、つまり一次情報が必要です。
一次情報は自分で「見たり、聞いたり、試したり。」(本田宗一郎)の事実なのです。
カカオ豆は、どんな環境で、どんな風にできて、どんなふうに発酵、乾燥させているのか。またどんな歴史的背景からどんな人たちが携わっているのか。。。
まだまだ元気なうちに、行くぞ!オ〜!(笑)
2019年4月、佐藤先生と行くメキシコカカオ産地ツアーに早速参加してきました。南部のチアパス州ソコヌスコ地方は、カカオ栽培発祥の地とされており、最高級品種である稀少な「ロイヤル・ソコヌスコ(クリオロ種)」が生産されている、メキシコで最も重要なカカオ産地です。
さらに10月には、世界第2位のカカオ生産量を誇る西アフリカ・ガーナ共和国行ってきました。日本はカカオ豆の70%以上をガーナから輸入しています。だから日本のチョコレートといえばガーナのカカオ豆ってイメージですよね。
ここでは生産者の方とはもちろん、子供の権利保護のために活動するローカルNGOの方や国際NGOの方々との交流を行い、児童労働などについての現状もお聞きすることができました。
現地に行かなければ知りえないことは盛りだくさんで、産地によって歴史的背景や文化も異なります。フェアトレードや児童労働のことについても、自分の目で見て感じ、体験したことをたくさんの方に伝えたいという思いが強くなりました。
そして生産者さんとお会いしたからこそ、さらに1粒1粒のカカオ豆が愛おしく、大切に大切に心を込めて手作りするようになりました。
「びっくり笑顔、作りましょう!」をコンセプトに、クラフトチョコレートの提供、ワークショップの体験から伝えるべく、チョコロンブスは邁進していきます。