ビーントゥバーの素晴らしさに触れてください!

Column

カカオ豆の産地訪問やビーントゥーバーの事など語っていきます。

Farm of Africaさんで再び荷物のパッキングをし、エンテベ国際空港に向かいます。
ヴィクトリア湖を見ながら、いよいよ帰るのだなとちょっぴり寂しくもなり。



空港手前で車を降り、徒歩で検問所へ。
ここでまず手荷物と人のセキュリティチェックをうけます。

そしてエンテベ国際空港の入り口に到着〜。
またしてもちょっと微妙なゴリラさんがいらっしゃいました。


でかすぎやろ〜


空港に入る前に、預け荷物をワンちゃんがチェックするんです。
ワンちゃん、かわいい顔して、なかなか働きものです。

そして入り口ドア前で、預け荷物であるスーツケースのX線検査。すると、抜き打ちなのか、何か怪しい影でも映ったのか、検査員が「このスーツケース、誰のだ?ここで開けろ」と。
あたしのや〜ん。

まぁそれも想定内で、開けてみられてもいいように、なかなか綺麗にパッキングしておりました。しかしなんでもかんでも顔色変えずファスナー開けてみたり、袋から中のものを出してみたり。

そして、ぐしゃっと出したものをスーツケースに戻して、
「ソーリー、マダム」「チャイニーズ バイバイ」と言ったもんだから、心の中でチッってなりまして
つい大きな声で「アイム ジャパニーズ、バ〜イ」と叫んで、空港の中に入って行きました。


何もないけどドキドキ。


チェックインカウンターでは、チケット持ってるのに追い返されて人いるし


最後のセキュリティーチェックでも、えらく綺麗な若いお姉さんが別室行きになってるし(宝石とか付けてた?)

登場待ち合い室で、パティシエの黒木さんと商社の一宮さんと合流。ドリンクで一息つきます。ウガンダシリング、まだ余っていたけど、何か買うには足りず、まいっか。
先発の一宮さんを見送って、黒木さんと搭乗です。ここからはまた一人旅。

いろんな体験をし、いろんな想いを持ち、いろんな課題に気づかせてくれたウガンダともお別れです。
飛びま〜す。


ヴィクトリア湖、さようなら〜


約6時間たって、眼下にカタールの夜景が広がってきました。そろそろドーハに到着でしょうか。
帰りもカタールのハマド国際空港でトランジットです。


カタール国際空港でのトランジットは約5時間。次の出発は深夜2:40。
24時間オープンの空港なので、もちろんお店もラウンジも空いています。
体を休ませるためにも、まずはラウンジでシャワーを浴び、すっきりとしました。

ラウンジの室温は私には少し寒いなと思い、せっかくだから空港内のスタバに行ってみることにしました。


入り口からしてキラキラ


スタッフさんのユニフォームがカジュアル〜

スタバでいつものショット追加のソイラテを飲んでゆっくりしていたら、搭乗時刻が近づいてきました。
それにしても海外のスタバは(新大阪駅構内のスタバも)ショートサイズがないので、私には基本量が多いな。。。全部飲めない。。。

成田行きゲートはB3、わりと近くです。
これだけ大きなハブ空港だけど、ほんとにレイアウトや表示がわかりやすいですね。



インド上空あたりだったか、地球の夜明け的な写真が撮れました。キレイかったです。

その後、成田に夜到着し、そのまま成田のホテルで1泊、翌日福岡の自宅に無事帰ってきました。

今回のウガンダの渡航で、大変お世話になったFarm of Africaの浅井さん、岡野さん、スタッフの皆様。同行の皆みなさま。留守番の弊社スタッフ、そしていつも気持ちよく送り出してくれる夫、
ありがとうございました (๑>◡<๑) 


帰国してからもご縁は続いています



ウガンダで、Farm of Africaの浅井さんの運転する車に乗っていた時に
「自分の叔母さんが今北九州にいて、ご主人が九州?女子大学?だったかな、そこに4月から勤務していて、来週オンラインで岡野が講義するんです」っておっしゃるじゃないですか?

え?九州女子大学だったら、すぐ近くですよ。しかも、母校で、なんならそこで働いていたし。
だったら、ぜひFarm of Africaさんのカカオ豆で作ったチョコ提供しますよ、なんて話で盛り上がりまして。

後日ご夫婦が来店してくださり、実際に特別授業が行われて、私もチョコを持っていくがてらちょこっと登壇させていただきました。
こんなご縁があるなんて、驚きです。


お店でも『ウガンダフェア』〜ウガンダのカカオ、とっておきのひと粒から〜 と題して
ウガンダのカカオ豆、チョコレートに特化した商品の販売を行い、ローストカカオ豆プレゼントを行いました。

またいつも研修で利用させていただいているCAFE&BAR MAKES MOONさんで「チョコとコーヒーとウガンダと」のウガンダ渡航報告会を開催しました。

ウガンダで買ってきたゴリラコーヒーを飲みながら、ウガンダのチョコで作ったチョコバナナケイクやクッキーなどのお菓子のほか、ウガンダチョコと他の産地のチョコとの食べ比べも行いました。

ゲストのちょこれいじさんは4月にエクアドルに行かれて、アマゾンの原種のカカオを探索する様子などお話くださり
また宮崎カカオの大田原さんもかけつけてくれて、私が宮崎カカオで撮影した写真を使って、カカオ農園の紹介をしていただきました。

ご参加くださった方々も濃い方ばかりで、なんともビターで楽しいチョコ会になりました。

このような会は、全国どこにでも行きますので、ぜひお声がけください。


ウガンダ訪問記 ページまとめ(それぞれのページにリンクしています)


1、“赤道の国”ウガンダに向かって、いざ出発!

2、ウガンダ・エンテベ国際空港、そして首都カンパラへ

3、ウガンダの朝がやってきた!旅の始まりを感じて

4、なぜウガンダで?Farm of Africaさんの挑戦と願い

5、希少な生カカオ豆、その舞台裏へ──感謝を込めて加工所を見学

6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動

7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ

9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ

12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに




ウガンダ5日目、帰国する日の朝を迎えました。
朝から快晴です。
前日にお伝えしていた朝食の希望メニュー。こちらからチョイスしました。朝食会場は、少し歩いた離れ。掃除も行き届いてて、とても気持ちのいい空間です。


ゲストハウスおすすめCombo


これがうわさのロレックス


私はシンプルにパンケーキ


フレッシュジュースやコーヒーも美味しくいただきました。
ちなみにローカルフードのRolex(ロレックス)は、チャパティみたいな、クレープみたいなのに、薄い卵焼きとトマトなど野菜を一緒に巻いてロール状にしたもの。つまりロール&エッグスがロレックスになったのだそう ^^

あちこち、屋台とかでもその場でちゃちゃっと作って提供される、ウガンダのファーストフードなのです。
そしてお決まりの、腕を指差して「こっちのロレックスじゃないよ」となる訳です ^^;


パッキングを終えて、ロビーで時間まで過ごしていたら、岡野さんがお別れに来てくださいました。
二人だけなので、聞きたかったことを聞いてみました。
「海外ボランティアに興味を持たれて、学生時代にカンボジアでボランティア活動をされていたということでしたが、そもそもなぜボランティアに興味を持ったのですか?」
そして
「これからどうしたい、もしくはどうなったらいいと思っていますか?」

岡野さんは、躊躇することなく話してくださいました、ご自身のことを。(これはプライベートなことなので)
これからのことは、やはり雇用を作ること。まずは常時100名の雇用を目指している。他にも、加工品(カカオマスなど)の輸出も視野にいれていらっしゃるそうです。

もう走り出したのだから後には引けないと。それは、まさに「覚悟」を感じたのでした。



今日帰国するのは私を含めて3人。空港に行くまで時間があるので、午前中にカンパラの街に出ることにしました。
しかし、車で行くと渋滞にあったら飛行機間に合わなくなるので、ここは一般市民の足、バイクタクシー「ボダボダ」に乗っていくことに。

ウガンダ滞在で、最初で最後のスリリングなアトラクションです!
私は、浅井さんを指名。そしていざ街へゴー!



ちなみに、カンパラの街はやはり危険。紛争とかの危険というのではなく、観光地あるあるの危険です。金目のものを出していると、スリにあったり強盗にあったりするそうです。昨年スマホを盗られた日本人が、取り返そうとして揉めて亡くなったのは記憶に新しいです。

カメラは持っていかない。パスポートもコピーを持っていく。カードは使えないと思って現金を。
必要最低限の持ち物をサコッシュに入れ、その上から羽織を着て持ち物を隠すスタイルです。

いざバイクに乗って約15分くらいで、街に到着。いつもの置き場に置かせてもらって、浅井さんに続いて市場に繰り出しました。


お豆屋さん。ウガンダでは豆をよく食べています


チキン屋さんが多い


魚屋さんで浅井さんタコ購入


ウガンダは海なし国だけど、どこからきてるのかな?

「この辺なら」というところで、ささっとスマホを取り出して写真を撮っては、また隠す。広い通りにでると、また警戒しながら歩きます。
イスラム系の人をたくさん見かけます。



ん?これはなんだ?と思って見てたら「ほら、食べなさい」って手にのっけられました。
せっかくなので、パクッと。
香ばしくてエビみたいで美味しかったです。しかし何の虫さんだろう?と思ってググってみたら、これは「セネネ」であることがわかりました。羽と足をとったバッタさんのようです。
メキシコでもバッタさん食べたな〜。


カラフルなフルーツ


野菜も豊富に


日本でもおなじみ野菜


フルーツはほんっとに美味しかったな〜

建物の高いところから見た市場

まさにガーナのクマシの市場を彷彿とさせる光景です。パラソルの下にはいろんなお店が所狭しとひしめきあって、活気があります。
入ったらぜったい迷子になります。


道を渡って、眼下に見えたのが、このバスプール。ターミナルです。
圧巻!
ほとんどが日本の中古車のミニバン。トヨタのハイエースかな。色は白、それに水色の大きな点線。これがミニバス、通称「タクシー」です。
ここから、ウガンダのあちこちに向かって出発するのです。

目的地に向かうタクシーを探して(けっこう親切に教えてくれるそうです)、12〜14人になったら出発!
はい、きっとぎゅうぎゅうだと思います。
農園に行く時も、たくさんのタクシーを見かけました。



ウガンダはあまり日本文化などは入ってなくて、他国で盛り上がるアニメの話も通じません。在留日本人も少ないそうです。
だけど唯一、車はとにかく日本の中古車。修理すれば乗れるというのが評価されているのだそうです。

おもしろいのが、このタクシーの横や後ろにカッティングシートで漢字っぽく見せた?日本語のようなそれっぽいような、そんなのをよくみかけました。
日本車アピールなのかなと ^^

次は私の行きたかったアフリカ布屋さんに向かいます。


お店はジャンルによってエリアが別れている感じ


仕立て屋さんの建物。テイラーさんがミシンを鳴らしています


来ました、アフリカ布屋さん。
自由に見ていいよ、と言われても、布ってかなり重い。中から抜いてまた戻すなんて無理無理。
なので、そばに積み重ねてあるのを少しめくってみて、茶系のザ・アフリカンな柄に決めました。裏も柄があるということは染めの布だったみたい。

洋服はこの生地を買って、テイラーさんのとこに持っていき、こんな形でってオーダー。
ガーナではアフリカ布の洋服を多くみてましたが、ウガンダはそこまで見なかったです。



そしてまた少しバイクで走って、ショッピングモールへ。
かなりおしゃれな建物です。


人はまばら。。。


メインテナントはスーパーのカルフール


店内に入る時は大きなバッグは預けます


ティファールが売り出し中でした


買ったもの〜


下にひいているのがアフリカ布。カルフールで買ったのは、右からゴリラコーヒー(アラビカ種100%、ミディアムロースト)、ピーナッツ(小豆みたいに小粒、これがほどよい塩味で美味しい)、あとはパッケージがいけてるチョコたち。結局チョコなんですね。

そして最後にカフェに入りました。なんとも高級感あります。
昨日までの農園でののどかな風景とあまりに違いすぎてて、これもウガンダなのだと。


カウンターでオーダーします


テラス席で。気温もちょうどよく、気持ちいい〜


テラス席からの眺め。


街だな〜。



コーヒーもスィーツも、とても美味しかったです。かなりレベルは高い!
お客さんはちらほら。ビシッとした洋服を着られた方、おそらく現地の富裕層か外交官ということでした。


Farm of Africaの浅井さん。やんちゃかっ ^^


ショッピングモールはこんな建物。
駐車場に停まっていたのは、警備の車。2台に椅子が背中合わせに4人分。ここに兵士が銃を持って乗るんです。初日に遭遇して、驚きました。ちょうど要人の護衛中だったみたい。

いやいや、椅子のとこ、銃置いてあるし。。。



こうして、短時間ですがウガンダの首都カンパラの中心街を楽しんで、またFarm of Africaさんの会社へとスリリングなバイクで帰りました。


実は私「危険!すべるよ〜」看板のコレクターだったりします。
海外に行った際は、つい見つけると写真をとっています。

ピクトくんのポーズが、いろいろあるんです。

ウガンダのこのショッピングモールで見た看板は、ごく一般的なものでした。
空港も同じものでした。


ウガンダ訪問記 まとめ(それぞれのページにリンクしています)


1、“赤道の国”ウガンダに向かって、いざ出発!

2、ウガンダ・エンテベ国際空港、そして首都カンパラへ

3、ウガンダの朝がやってきた!旅の始まりを感じて

4、なぜウガンダで?Farm of Africaさんの挑戦と願い

5、希少な生カカオ豆、その舞台裏へ──感謝を込めて加工所を見学

6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動

7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ

9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ

12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに


農家さんに別れを告げ、カンパラに戻ります。夕方からの渋滞に巻き込まれないように、早めの移動です。
しばし、農村から都心へと変わる車窓の景色をお楽しみください ^^


のどかな畑の前の小さな野菜屋さん


大きなのは水タンクみたい


大きなものも頭に乗せて運びます


屋台はもしかしたらロレックスかも


野菜は円錐型に美しく見せるのがアフリカ式


タンクもだけど、巨大なやかんや、たらいも


緑色のバナナはマトケと呼ばれる食用バナナ。これにピーナッツソースをかけるとめちゃウマ


銀行発見。赤ちゃんをおぶったお母さん。


賑やかそうな建物です。
2階には、カフェレストランにスーパーマーケット、1階に薬局、美容院とか。看板は英語表記ですね。
右のバイクにまたがった反射板のついたベストを着た人は、バイクタクシー通称ボダボダの運転手。ウガンダでは庶民の足になっています。


こちらのミニバン、水色の波線がミニバス。タクシーと呼ばれていますが、ほぼトヨタの中古車。


屋台のお店の数も多いエリアです


はい、4人乗りバイク!基本運転手ともう1人はOK。なんと子どもはカウントされないのだそう。


3人スタイル。子どもは何歳までをいうのか。大人3人はデフォルトっぽい。


しゃれた洋服の女性も、ヘルメット被ってない人も多いです


タクシーから荷物はみ出してるし。ルーフトップにTAXIって。


大きなマルシェ。皆さん、なんだかおしゃれ。


幹線道路でも都心しか信号はありません。これ日本の支援なんだそう


土屋石油店さ〜ん、ウガンダで走ってますよ


永楽園 永田さ〜ん、ウガンダで走ってますよ


そんなこんなで、車窓からの景色を楽しみながら、バイク、ボダボダのスリリングな運転にひょえ〜となりながらもカンパラに到着。
最後の最後に渋滞にはまったものの、約3時間ちょっとの移動でした。
初日に泊まったゲストハウスの、また同じ部屋に到着。


ただいま〜


私たちはウガンダ最後の夜。
浅井さん、岡野さんのご自宅兼Farm of Africaの事務所に集合して、夜ご飯。なんと和食を作ってくださいました。
お出汁が体にしみる〜。
ウガンダでの食事は、どれも美味しいものでしたが、やっぱりお出汁をいただくとホッとするのでした。


明日はそれぞればらばらになるので、お別れのごあいさつ。


ウガンダ訪問記 まとめ(それぞれのページにリンクしています)


1、“赤道の国”ウガンダに向かって、いざ出発!

2、ウガンダ・エンテベ国際空港、そして首都カンパラへ

3、ウガンダの朝がやってきた!旅の始まりを感じて

4、なぜウガンダで?Farm of Africaさんの挑戦と願い

5、希少な生カカオ豆、その舞台裏へ──感謝を込めて加工所を見学

6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動

7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ

9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ

12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに



ウガンダ4日目の朝を迎えました。
外が少し明るくなっていたので、ナイル川がよく見えるところまで来てみました。

ちょうど太陽が昇る時で、朝日でうっすらオレンジに染まっていました。

ナイル川は穏やかに流れています。
写真左下のほうに、小舟に乗った漁師さん?が。他にも数隻、漁をしているのでしょうか。



センターハウスから見るとこんな感じ

プールもあるよ

陽が昇ると、青空がとてもきれいです。
私たちのロッジのセンターハウスはこんな感じ。

2階からの眺めもとてもよございました。

翌日には帰国の途につくと思うと、今日もしっかり見て聞いて学ぼうと思うのでした。


手動エスプレッソマシン

朝熱いコーヒーを飲まないと、テンションダダ下がりになる私ですが、ご一緒した豊田市のEAST ENDERS coffee & chocolateのご夫婦が、ロッジでの2日間、朝美味しいコーヒーを淹れてくださいました。

ありがとうございました。

私は結局トラベル湯沸かし持って行ったけど、電力不安なので使わず。。。

さて、朝食です。


パンケーキにこんがりトースト


パッションフルーツ


超甘いパイナップルとマンゴー


ソーセージに安定の美味しさのオムレツ


美味しい食事が終わったら、その場で勉強会。
昨日Farm of Africaさんの農園で見学した『発酵』。この発酵プロセスを、何日かけるか、何回ターニング(次の発酵BOXにかき混ぜて移すか)するかで、チョコレートの風味が変わります。
そのテイスティングをしました。


テストだぴょん


いや〜、面白かったですね。こんなテイスティングはなかなか体験する機会はありません。
味覚は人それぞれですが、今回たくさんの人でテイスティングをやってみることでいろんな意見が聞けました。そして発酵にかける日数とターニングの回数でこんなにも風味の出方が異なるのかと、大いなる発見をすることができました。


皆真剣なのだ


結果や詳細は割愛させていただきますが、なるほど、このようにしてクライアントの要望に近い風味を創ることもできるのか、ということもわかりました。
とても貴重な経験をさせていただきました。


2泊したナイル川ほとりのロッジを後にして、これからFarm of Africaの契約農家さん訪問です。
朝は青空が広がっていたのに、雲行きが怪しくなってきました。

幹線を外れて農家さんの近くになると、雨が降り出しました。
ウガンダの雨季。この雨季にちゃんと雨が降らないと、農作物が育たなくなります。
赤土の道路は、大雨になるとぬかるんで、わだちでぼこぼこになって大変なんだそう。まだ大丈夫ね。



1件目のカカオ農家さんに到着。
こちらは2004年から栽培を始めたのだとか。もともとはコーヒーを栽培されていたそうです。

Farm of Africaさんに直接カカオを買取ってもらえることにより収入も増加。
そのお金で農地を買い、またカカオを栽培して生産量も増加。
そんな優秀な農家さんなんだそうです。

ちなみに貯蓄するという概念はないんだとか。


しっとり雨に濡れて美しいカカオ


農園主さんと


手入れが行き届いてるのは、農園を歩くとわかります


コーヒーの花もたくさん咲いてました


きれいにパルプに包まれたカカオ豆が5個並び〜


糖度測定器登場!


Farm of Africaさんでは、直接契約農家さんを1件1件回って、カカオ(カカオの実を割り、パルプがついた状態のカカオ豆)を買取ります。
これは、万一知らない人から買うと盗品の可能性があるからで、手間がかかっても直接買取りをするのだそうです。

また買取の際には、必ず糖度を測ります。
悲しいことに、水や石を入れて重量を増す悪い人もいるのだそう。以前、カカオの殻が中に入っていたこともあったとか。そういう人は指導し改善しない場合は契約打ち切り。ここはビジネス。真面目に頑張る人が評価される正義なのです。

糖度計で、糖度を測り記録します。
糖度が12度を下回ったら買い取らない、おそらく水で薄まってる。通常15度以上で18度とかなんだそうです。めちゃ甘!!

昨年のカカオショックで、カカオの国際価格が4倍にも跳ね上がりました。私たちも、仕入れ価格の急騰でひょえ〜ですが(汗)
買取価格も国際価格に引っ張られる形で値上がりし、結果ウガンダのFarm of Africaの契約農家さんの収入は大幅に増加しました。
それを聞いて安心。


2件目の契約農家さんに到着。
あれ?工事中?

なんと儲かったお金で?家を建ててるのだとか。
さらにコーヒーで忙しくてカカオの手入れができていないと言い訳されてました。

こちらは、古い農家さんなんだそうです。


なるほど、カカオの枝を剪定していないので、手で枝をかき分けないと進めない。
収穫するのもちょっと大変な状態でした。


おぉ、シェードツリーとしてジャックフルーツが


自然に接木されて別の植物が生えてるし


境界の目印用によく植えてあるという植物


畑にはトマトがいっぱい


蟻塚あるから、壊してみるかって


トイレをお借りしました!!!

レンガ造りのこちらです。
完全個室ではなく、扉なし。
中には、15cm四方の四角い穴が開いてるだけ。そこにするわけです。

いつも不思議に思うのですが、匂いはまったく感じませんでした。


木は苔がついて、老木というのもわかります


2件の契約農家さんを訪問して、管理の仕方も農家さんで違うことがわかりました。
手入れが行き届いているかどうかは、農園に入るとすぐにわかります。

最初の農家さんは、きっちりとやるタイプ。
後に行った農家さんは、大ざっぱでざっくりなタイプ。肥料や収穫は、他の手伝いを雇っているそうです。

ここで大切なことを教えてもらいました。「問い」のし方です。

手入れに関して「ちゃんとやってる?」と聞いたのでは、「あぁ、やってるよ」くらいにしか言わない
具体的に、例えば
「ブラックポッドはどうしてるの?」

「カットして、あっちに埋めている」
こんな風に具体的に答えられたらOK!なるほど。


全員集合!


ウガンダ訪問記 まとめ(それぞれのページにリンクしています)


1、“赤道の国”ウガンダに向かって、いざ出発!

2、ウガンダ・エンテベ国際空港、そして首都カンパラへ

3、ウガンダの朝がやってきた!旅の始まりを感じて

4、なぜウガンダで?Farm of Africaさんの挑戦と願い

5、希少な生カカオ豆、その舞台裏へ──感謝を込めて加工所を見学

6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動

7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ

9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ

12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに



発酵が終わったら乾燥です。
木組の乾燥場はとっても気持ちいい場所です。風が抜け、屋根があり、急な雨にも強い直射日光にも安心の作りになっています。
また高い位置で乾燥させることで、下からも風が通り、なにより作業性もいいようです。


カカオ豆を広げている大きなトレーの下面は、網になっています。
他の国で見たのは、竹を割って並べて編んだ台だったり、コンクリートの地面の上だったりですが、これならしっかりと乾燥できます。
定期的に手で混ぜて、満遍なく乾燥させます。


私も体験させてもらいました


う〜ん、かぐわしい


今並んでいるのは、もうかなり乾燥できているので、さらっさらです。

発酵が終わったばかりのカカオ豆は、まだパルプが豆のまわりに残っているので、ベタベタします。これをしっかりと混ぜてパラパラにしておかないと、豆同士がくっついて双子ちゃんや三子ちゃんになってしまうんです。
そうなるとくっついているところはなかなか乾かないし、商品価値も下がります。


水分量が7%以下でないと出荷(輸出)できません。
ここはしっかり水分計で測ります。
ちなみにこちらのマネージャーさん、秋から北海道の帯広畜産大学への留学が予定されているのだとか。めちゃしっかりとされてる感じがしました。




乾燥ができたら、最後に選別。Farm of Africaさんはとにかく選別、選別、選別!なのです。


誰がやっても同じになるように、写真でわかりやすく説明してあります。
品質が良い豆は、私たちが使うクラフトチョコレート向け、品質が落ちるものは、カカオバターやココアパウダーへの加工用として出荷されます。

またここでも評価制度があり、数とスピードを記録して、マネージャーが選別具合をチェックしています。頑張った人が報われる制度です。


最後に案内していただいたのが、倉庫。
こちらもやはり環境整備ばっちりです。




カカオ豆は、規定量を測り、コーヒー豆でおなじみグレインプロに入れられます。
グレインプロはカカオ豆の輸送にも多く使われており、農産物を虫の侵入、カビや酸化から守り、品質を保つことができる袋です。
産地によっては、麻袋にそのまま入ってくるカカオ豆もありますが、グレインプロに入っていると安心してしまいます。


Farm of Africaさんはバニラも生産されてます



ずんずんと歩いて行きます。整備された農園が青空に美しいです。
Farm of Africaさんでは、カカオとバニラを育てて加工しています。

バニラもカカオ生育条件が同じで、現地での発酵がその品質を左右する農産品です。


バニラの花とつぼみ


いんげんみたいなさやが、バニラの実


バニラはラン科の植物です。
つる性の植物ですので、そのツルが這うためのマザーツリーが必要になります。
つるば伸びてきたらルーピング(Looping)と言って、上まで行ったら誘引して下に下ろし、そしてまた上に伸ばして、というふうにするのだそうです。

農園のバニラは間もなく収穫。7月と1月の年2回収穫なんだそうです。


それにしても、バニラの加工って、めっちゃ大変なんです。
毎日屋外で太陽の光に当てて天日干し。その後暗所で保管。これを2、3ヶ月繰り返して発酵がすすむと、あの芳醇なバニラの香り豊かなバニラビーンズになります。
この半端ない手間のおかげで、バニラビーンズは世界一高価なスパイスとして取引されているんです。

後日、Farm of Africaさんでの加工の様子の写真が送られてきました。まさにシーズン真っ只中!
ウガンダでは国によってバニラシーズンの解禁が発表になります。契約農家さんからバニラを買い付けしたり、農園の収穫、加工が一斉に始まるのです。




Farm of Africaさんでのプログラムはこれにて終了。
農園のみなさんに、私がユーザーであることを紹介していただき、記念撮影しました。



そして皆さんお世話になりました、ということでさよならのご挨拶。

これで解散!となったのですが、なんとこの後農園のみなさんからの、歌のサプライズがありました。
それはみんなで「森のくまさん」を歌ってくれたんです。

浅井さん、岡野さんも知らなかったって。
音頭をとっていた人が、孤児院で育って、そこに日本人のスタッフがいたから教えてもらったんだろうということで
それをみんなで歌ってくれたって、すごくないですか!
ここには、その動画を貼れないのでXに投稿したのをリンクしておきます(←クリックしてみてね)

その後もダンスが続いたのでした。



農園で全員集合!


ウガンダ訪問記 まとめ(それぞれのページにリンクしています)


1、“赤道の国”ウガンダに向かって、いざ出発!

2、ウガンダ・エンテベ国際空港、そして首都カンパラへ

3、ウガンダの朝がやってきた!旅の始まりを感じて

4、なぜウガンダで?Farm of Africaさんの挑戦と願い

5、希少な生カカオ豆、その舞台裏へ──感謝を込めて加工所を見学

6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動

7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ

9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ

12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに


農園でランチ〜


ランチは農園の皆さんが用意してくださってました。
ありがとうございます。
ウガンダはとにかく主食、主食、主食〜、主食が豊富なんだそうです。大量の主食を濃いめのスープちょっとで食べる、みたいなのが一般的だそう。農園のスタッフの皆さんのランチも、そんな感じでした。

その主食というのが、まずはご飯、はいお米です。ちょっと細長系のですね。
そしてマトケと呼ばれる食事用の甘くないバナナ。ガーナでも美味しくいただいてました。
さらにウガリ。アフリカではポピュラーなのですが、お芋の一種であるキャッサバ(野菜屋さんで見かけた細長いお芋)を粉にしてお湯で練ったものです。キャッサバはタピオカの原料でもありますよね。


とにかく美味しいのです

果物はマンゴーにパイナップル、そして上の写真左手前に写っているのがジャックフルーツ。あの世界一でっかいフルーツの実の、あれです。
キャベツのコールスローみたいなのもさっぱりしていて美味しかったです。
あとおすすめされたのが、ピーナッツのソース。これは何にかけても美味しかったです。

他にもアボカドや卵、、、さくさんいただきました。ご馳走様でした。


さて、お腹いっぱいになったら、次は発酵所の見学です。


カカオは収穫したら『発酵』させます


カカオポッドをパカっとな


カカオは実を収穫したら、パカっと割って、中のカカオ豆を取り出します。
この時カカオ豆を覆っているパルプ(果肉)はつけたままです。
この果肉が、いわゆる南国フルーツのライチやマンゴスチンみたいな味で美味しいのです。だから、微生物も大好きなんですね。
カカオの産地でしか食べられない、産地の特権ですね。

ちなみに、日本にも冷凍された果肉が入ってきており、チョコロンブスも前の店舗はカフェを併設していましたので、カカオスカッシュとして果肉を炭酸で割ったドリンクを提供していました。


このあとパクッと


あっ、ホワイトカカオみっけ


カカオポッドの中に入っているカカオ豆を割ると、写真のように紫色をしています。
これはカカオお豆に含まれるポリフェノールによるものです。
これが発酵というプロセスによって、タンパク質やアミノ酸はポリフェノールと反応して、カカオ豆は茶色に変色していくのです。




収穫したカカオはフレッシュなうちに、殻を割って、中のパルプがついたままのカカオ豆を集めます。
殻を割った瞬間から空気に触れ発酵が始まるので、スピーディーに行います。
またFarm of Africaさんでは、近隣の契約農家さんからもカカオ豆の買い付けを行い、ここで発酵させています。


カカオの発酵は、木の発酵ボックスにバナナの葉を敷き、その中に入れて行われます。
この木やバナナの葉、この発酵部屋にいる微生物が発酵をもたらしてくれるのです。

まずは嫌気性発酵。白い果肉でぎゅうぎゅうに箱に入っているので密閉状態となります。この酸素のない状態でカカオパルプの糖分が酵母によってアルコールに分解されます。
このアルコールは、次の好気性発酵の栄養源となります。



詳細に記録します


次に好気性発酵です。
カカオ豆を攪拌し、カカオ豆に酸素を満遍なくあてることによって、酢酸菌や乳酸菌が活発に活動します。アルコールが酢酸菌によって酢酸に分解され、乳酸菌によって乳酸が生成されます。
酢酸はカカオ豆に浸み込んで豆の中の細胞を壊していきます。さらに発酵により発熱し、これにより、発芽しなくなるのです。



この過程で、カカオ豆に含まれるタンパク質がアミノ酸に、炭水化物が糖に分解されます。これらが、後のカカオ豆のローストによって香り成分に変化する「前駆体」となります。つまりちゃんと発酵してないと、美味しいチョコレートにはならないってことなんです。
それにしても、これは大変な作業です。

この攪拌を何回行うか、何日発酵にかけるか、それによって豆の中に形成されるアロマも変わります。箱に入れるカカオ豆の量も少ないと温度が上がりきらずに、未発酵になったりするそうです。
チョコレートにした時に感じたい風味は、この発酵である程度コントロールすることができます。
それゆえに、「発酵」はとても大切なプロセスと言えます。



発酵部屋も土足禁止。
掃除も行き届いていて、衛生・安全管理が徹底されています。


ウガンダ訪問記 まとめ(それぞれのページにリンクしています)


1、“赤道の国”ウガンダに向かって、いざ出発!

2、ウガンダ・エンテベ国際空港、そして首都カンパラへ

3、ウガンダの朝がやってきた!旅の始まりを感じて

4、なぜウガンダで?Farm of Africaさんの挑戦と願い

5、希少な生カカオ豆、その舞台裏へ──感謝を込めて加工所を見学

6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動

7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ

9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ

12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに


ナイル川ほとりに、極楽鳥花かな


ウガンダ3日目の朝を迎えました。
いろんな鳥のさえずりがとても賑やかです。

隣のロッジのセンターハウスが朝食会場です。


おっしゃれ〜


食パンは耳を落としてこんがり焼かれています。

卵料理はお好みでオーダー。私はオムレツを。中に野菜が入ってます。

そしてウインナーにフレッシュフルーツ。

とても美味しくいただきました。


農園に向けて出発!車で穴ぼこを避けながらぐわんぐわんとなりながら、農村の風景を楽しんで








農園に到着すると、なにやら賑やかな!?なんと歌と踊りのお出迎えです




太鼓のように水タンクをたたき、みんな陽気に笑顔で腰を降り、独特の声を高らかにあげて
もう見ただけでハッピーです ^^


センターハウス的な建物


Farm of Africaさんの自社農園です。それまでは契約農家さんから買い付けて、それで発酵乾燥させていましたが、自社農園のカカオが加わることでさらに品質向上を図られています。
何十箇所も土地を見に行き、最終的にこのカユンガの地に決めて、ブッシュの開墾から始められました。
建物を建て、カカオとバニラを植え、
それはそれは大変なご苦労があったことは、聞かずとも想像できます。


右側がカカオ農園、森みたいですね


あちこちに雨水貯水タンクが設置されています


早速カカオ農園の見学


細い枝にも、立派なカカオが


カカオの花は可憐で美しい


種を蒔いて次世代の準備


しっかり育った定植前のカカオの苗

私たちが収穫体験できるように、残していたそうです

ちなみに写真はカカオの実で「カカオポット」と言います。カカオ豆はその中の種子のことです。
カカオは幹や枝に直接花が咲く幹生花です。
カカオの樹は学名を「テオブロマ・カカオ」といい、「テオブロマ」はギリシャ語で「神様の食べ物」という意味です。


カカオの収穫のやり方を教えてもらいます


見た目で判断できない時は、ちょっと傷つけてみます


ハサミで切るのもなかなか力入ります


これもいいよと、小さくても熟してるカカオ

おっきいカカオ、とったど〜 ^^

これまでメキシコやガーナのカカオ農園にも行きましたが、見学だけでしたので、実際に収穫をさせていただいたのは初めて。

収穫したカカオは、割って中のカカオ豆を取り出しますが、すぐに発酵が始まります。発酵はまとまった量がないといけないので、今回みたいに、ちょこっと収穫して割って、、、というのはできないんですよね。
貴重な体験をさせていただきました。


カカオの殻


発酵させて堆肥に

中身を取り出したカカオの殻は、Farm of Africaさんでは自社で堆肥にするために1箇所に集めて、バナナの葉で覆ったりして、発酵させ、肥料として活用されています。


カカオについて教えてもらって Weebale(ウェバレ)←ありがとう


ちなみに、カカオの実の色は、赤、黄、緑といろいろです。
緑→黄→赤 ということでもないのです。1つの木でも違う色の実だったり、面白いのです ^^


鈴なり〜 ^^


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6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動

7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

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9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ

12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに


ウガンダの雨季の雨


どうしても時間は押してきます ^^;
明るいうちに、渋滞を避けて農園近くの宿に入りたいのですが、あいにく雨が降ってきました。
ウガンダは雨季。この雨のおかげで、豊かな農産物が育つのですね。


ローカルスーパーマーケット

途中、スーパーマーケットに寄りました。まだ街近くの場所にあります。
入口で大きな荷物を預けます。


野菜と卵 卵料理は欠かせないもんね


乳製品が豊富です


発泡トレー入りも 上には大きな防犯用の鏡


デコレーションケーキも


日用品も所狭し


なんでも揃っていそうです


お菓子は有名メーカーも


パンコーナー


ランチは、岡野さんとお手伝いさんがサンドイッチを作ってくださっていたので、私はミックスジュースを買いました。
これで2,500ウガンダシリング、つまり日本円で100円です。
うーん、スーパーマーケットでの物価は日本とさほど変わらないのですね。
グリーンの不織布の買い物袋に入れてくれました。


ウガンダシリングUGXのお札は動植物のデザイン

これがウガンダシリングUGXのお札。
日本円での両替はできないし、クレジットカードでキャッシングもできないので、USD(米ドル)をいくらか持って行きました。
それをウガンダシリングに両替してもらいます。
今、googleで調べたら1 ウガンダ・シリング は0.040 円。なので

1000 UGX(40円)
2000 UGX(80円)
10000 UGX(400円)
50000 UGX(2000円)


さて、約3時間かけて、農園近くの今夜泊まるロッジへ向かいます。
幹線道路ですが、車、バイク、徒歩と、移動スタイルはそれぞれですね。車は相変わらずほぼ日本車。ちなみに、ウガンダの街中での移動手段はボダボダ(バイクタクシー)が一般的。


信号はほんとに少なくて、だからこそ、右折はかなり技術がいります!!!
なにせ車だけじゃなくて、バイクがものすごい数走ってますから。
車とバイクが少しでも車間があったら、そこに右折のバイクか車が先陣を切って右折すると、それに続けとばかりどどどどーっ。気合も必要 ^^;


何を積んでいるのかしら


雨が止んで青空




水を入れるポリタンク、どんだけ〜


水色のラインのハイエースはミニバス(乗合タクシー)

だいぶ郊外まできたところで、いつも農園に行く途中野菜や果物を買っているというお店でお買い物。


幹線道路沿いで、ご自宅もこちら。
その奥に畑があるということで、見せてもらいました。


とうもろこしいっぱい


緑豊かです


ご自宅みたい


大きなたらいとプラの食器が一般的


道路そばの小屋が野菜売り場なんですね。

残念ながら、奥様が店番をされてるこちらのお店には欲しいものがなかったので、もう少し先のご主人のお店にも寄ってみることになりました。


お父さんのお店は、品数、量もとっても豊富。




このひときわ巨大なものは。。。
「ジャックフルーツ」です。
そう、あの「ジャックと豆の木」のモデル?となった、と聞いていたのですが、調べると関係ないのだとか。。。 ^^;



さらに郊外へと車を走らせて、途中幹線道路から脇道に入ると、そこは舗装されてなくてところどころ穴ボコちゃん。
ぐわんぐわんとなりながらもしばらく走ると、到着〜。今日明日の2泊するロッジです。

で、この大きな川は、あのナイル川。
かなりの上流で、ヴィクトリア湖から流れているのだそうです。ここから地中海まで流れてて、あの古代エジプト文明を生み出したナイル川。
ちょっと感慨深いものがありますね。


茅葺(?)屋根がかわいらしい


こちらが私の泊まるロッジ。


ドアをあけたらベッドがどーん


ウエルカムドリンクはオレンジジュース


洗面所


シャワーコーナー


ロッジの中は、とても清潔に保たれています。
ベッドのシーツの上には生花や花びらが散らしてあります。

最初にお決まりのシャワーチェック!
お湯がシャー、とはでないけれどボトボトボトボトで、なんとか浴びれます。
しかしたった1つのコンセントが、残念ながら壊れていて使えませんでした。ここはモバイルバッテリーで乗り切ります。

ちなみに、こちらはソーラー発電なので、ドライヤーや湯沸かしなど、急激に消費電力を必要とするものは使用不可です。
なので髪は自然乾燥、当然わちゃわちゃです(泣)


ロッジの前からも、ナイル川を見ることができます


かなり大きいの

夜ご飯はみんなで。
このお魚はナイルティラピア。
白身でたんぱく。美味しくいただきました。


みんなでチーズ ^^ ポテトが美味しいの


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当店の人気商品『カカオボール』




今年のバレンタインは、福岡の大丸百貨店に出店しました。
その会場で完売となった当店の人気商品が「カカオボール」です。

カカオ70%のチョコレートで、生のカカオニブをまるごと包んだ一粒。
濃厚なのに甘すぎず、「食べるお酒みたい」と言われるほど芳醇な香りとほどよい甘さが特長です。噛むほどに味わいが深まります。

使っているのは、ウガンダの Farm of Africa から届いたカカオ。
中でも生のカカオニブは、焙煎していない非加熱のカカオ豆で、栄養価が高く、柔らかくて食べやすいのが魅力です。

外皮には菌がついているため、Farm of Africa のスタッフが一粒ずつナイフで丁寧に皮をむいています。
この希少なニブを、何度も手作業でチョコレートで包み、カカオボールが完成します。

光沢剤やココアパウダーは不使用。手作りのため形は少し不揃いですが、それも味わいのひとつです。

お客様からは──
「苦くない」「甘さ控えめで好み」「大人の味」「お酒のおつまみに最高」などの声をいただき、リピートで再来店される方も多数。
その結果、完売となりました。


ここで生カカオ豆が生まれています


2階に加工を行う部屋がありました。
この部屋で、黙々と皮むきをされています。

ボランティアではなくビジネスですから、付加価値をつければ高値で取引が可能になります。
スタッフさんも、いいものを作ってお金をもらう、その仕組みが評価制度です。

スピードとクオリティ。
全て計測して、頑張った人、成果を出した人がきちんと評価され、お給料がもらえるようになっています。
まだまだ日本での「当たり前」が通じない国ですから、まずはここからなのでしょう。




そして、Farm of Africaさんは、とにかく「選別命!」とおっしゃっていました。

皮を剥きながらも、虫食いやぺっちゃんこ、ナイフの跡がないか、異物がないかをしっかり見ます。そして万が一良くない豆は欠陥豆になります。

この欠陥豆は、バルク品として安く販売されているそうです。無駄がありません。
そしてむいた皮も、農園での肥料にされるそうです。



最後にUV殺菌を行います。紫外線には、細菌やウイルスを殺す効果があることはよく知られています。
皮をむいたカカオ豆にUV殺菌灯(紫外線ランプ)を当てることで、細菌やカビ、ウイルスなどを死滅させることができます。
加熱しないので、これはとても安心です。


殺菌された生カカオ豆は、再度選別されます。
合計で3回も選別されるのです。
そして袋に規定の重量入れられます。


最後に真空にし、シーラーで熱圧着して完成。
まさに当店に納品される形になりました ^^


携帯とかバッグはさわらないでね


手を洗ってね


作業所での規則


部屋の壁には、注意書きが掲示してあります。アルコール消毒も徹底されてるそうです。
高品質を保つためにも、安全教育は大切です。私たちも変わりません。


今回、ウガンダに来た目的の1つが、農園のスタッフさん、そして加工所のスタッフさんに、直接お礼を申し上げることでした。

いつもありがとうございます。
私たちがチョコレートを作ることができるのは、みなさんが愛情を持って加工してくださるからです。感謝しています。


皆さん、若〜い ^^


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7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ

9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

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12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

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Farm of Africaのスタッフさんと一緒に農園にて


Farm of Africaってこんな会社


■所在地 ウガンダ共和国
■設立  2016年12月19日 ウガンダ現地法人
■事業内容 カカオとバニラの自社農園、加工、輸出
■従業員 40〜70人(繁忙期により変動)

Websiteはこちら 
インスタはこちら


登録農家への指導・研修
小規模農家さんへのFarm of Africa独自の細かい買い付けルールの指導、かつ同時に栽培指導や研修も行うことによって、各登録農家の収入向上とFarm of Africaの品質向上のWin-Winの関係を目指します。
環境への配慮 カカオやバニラ単体ではなく、バナナ、日陰樹を複合的に栽培し、土壌保全や生物多様性維持を推進する持続可能な農法と、循環体制を自社農園に作っていきます。
トレーサビリティ
登録・買付
農園状況・労働環境など独自の評価基準を設け、一人一人情報を登録。かつ定期的な査察を実施し、品質を維持しています。
買付も1件1件回り、直接買付することで、トレーサビリティを確立しています。
品質と衛生の両立 一番重要であることは「品質と衛生」にこだわった商品の生産体制。人々の記憶に残るような商品を作ること。


ウガンダで農業に未来を託す、岡野さん


説明してくれる岡野さん

Farm of Africa 代表
2012年からウガンダ現地に在住

アフリカの「枯れた大地」「かわいそうな人々」ではなく「アフリカの真珠」と称されるウガンダの豊かな農産品を、ウガンダの人々と生産して、世界中に届けたいという思いから起業。

岡野さんの原点は、学生時代のカンボジアにありました。
北海道教育大学に通っていた当時、NGOスタッフの一員としてボランティア活動に参加。意気込んで飛び込んだ現場で待っていたのは、自分の無知と無力さを突きつけられる現実でした。

卒業後は一般企業に就職。営業とマネジメントを3年間でしっかり学びます。その後、「現場を知る旅」へ。

バックパックひとつでアジア、アフリカ、中南米の24カ国を巡り、孤児院や学校、現地企業などでボランティアやインターンとして活動しながら、各国の課題や暮らしのリアルに触れていきました。

ウガンダとの出会いは、偶然でした。
たまたま訪れたウガンダの宿に置かれていた1枚のパンフレット──「孤児院でのボランティア募集」。


子どもは元気 ^^


岡野さんを待っていたのは、想像をはるかに超える過酷な状況。
現地で手伝い始め、そして世界を回りながらオンラインでできる事務局の業務を続けました。

そして1年後。孤児院の運営者から届いた1通のメール。「もう施設を閉じたい」。岡野さんは即座に決意します。「自分が現場に入って支える。だから、まだやめないで」と。こうして、ウガンダへの移住が始まりました。

しかし、支援の現場には想像以上の複雑さが潜んでいました。

「支援慣れした人々が、自分から動こうとしない」「助けてもらえるのは“貧しいから”という価値観が根付いてしまう」。現地の人々の中に、他人任せの空気や依存的な意識が広がっていることに、戸惑いと葛藤を覚える日々。

ある父子家庭。父親はアルコール依存症で働かない。一方、支援を受けている子どもは学校に通えている。
ある母子家庭。母親は休まず働き、同じように子どもを学校に通わせている。
何が「正しい支援」なのか、答えのない問いが胸を締めつけます。


農園のみなさん


心を落ち着けるために訪れたケニアで、岡野さんは衝撃的な出会いをします。
元孤児院の施設が、スラム街のシングルマザーのための職業訓練所になっていたのです。そこで作っていたのは、動物をモチーフにしたぬいぐるみ。現地のホテルが土産品として発注し、非常に人気の商品になっていました。

その職場での岡野さんはメンバーに聞きました。
「もし1日休みがもらえたら、何をしたいですか?」
そう尋ねると、ある女性はこう答えたのです。
「ここに来て働きたい」
自分の仕事に誇りを持ち、生き生きと働く彼女たちの姿に、驚いたのです。

ウガンダに戻った岡野さんは、改めて問い直します。
「この国で、本当に意味のある取り組みとは?」
現地での市場調査を進めるなかで、農業の可能性に惹かれていきました。


バニラの実


そして2016年、ウガンダでの新たな挑戦が始まります。
Farm of Africa(ファーム・オブ・アフリカ)──バニラとカカオの栽培・加工を手がける農業プロジェクトを設立。ウガンダ人5名と、浅井さん(後に結婚)とともに、小さな一歩を踏み出しました。

地に根を張ること。誇りを持って働ける場をつくること。
支援ではなく、共に未来をつくるパートナーシップへ。


なぜカカオとバニラなのか


ウガンダは「アフリカの真珠」、The Pearl of Africa と呼ばれています。
水と緑が豊かな大地ということから、こう呼ばれるようになったそうです。

Google Earthで見てみると、ウガンダは赤道直下にありながらも緑豊かな大地であることがわかります ^^
つまりは農業のポテンシャルが高いという訳です。

Farm of Africaがバニラとカカオを扱うこととしたには、以下の3つの理由があります。



1つめは「発酵」のプロセスがあること


バニラもカカオも、収穫してからスピード勝負です ^^
カカオは収穫したらすぐにポッドを割って、中にあるパルプに包まれたカカオ豆を取り出しますが、割った時から発酵が進み始めます。
発酵というプロセスは、その産地だからできること。
だからこそ、品質を上げられる可能性があるのです。


カカオの嫌気発酵


2つめは「マーケットの広がる可能性」


例えばワインを人口の多いインドや中国の人々が飲むようになっているように、ビーントゥーバーチョコレートのような嗜好品としてのチョコレートも、まだまだ世界での需要は増えると予想されます。

2024年、カカオショックと呼ばれるように、カカオの国際市場価格は急騰しました。主に西アフリカでの不作による供給不足が不安材料となっています。
そこで多くのカカオを使う企業は、これまでの取引先だけでなく、別の産地などに目を向けています。
岡野さんは、すでにカカオが不足することを見越して、市場の伸びる可能性を見ていたのです。
バニラも同じように、少し前に不足して高騰していました。先見の目ですね。


ウガンダのスーパーのお菓子棚


3つ目はウガンダの緑の環境


ウガンダは緑で覆われた大地ではありますが、森林伐採が目に見えて行われています。
道を走っていると、おのずと目に入ってきて、これはやばいんじゃないかと思うわけです。
バニラやカカオの栽培には、シェードツリー(日陰を作る高木)が必要です。多様な植物と一緒に森となるアグロフォレストリーが可能です。
これは肥沃な大地をこれからも維持していくことのできる環境にいい、地球にいい農業のあり方です。


農園にはさまざまな植物が

支援ではない農業ビジネスを、ウガンダで岡野さんに出会った浅井さん


2022年5月、浅井さん(ご主人)が一時帰国され、お子さん2人と一緒にチョコロンブスのお店に立ち寄ってくださいました。
その際、Farm of Africaの現在の様子をお話しくださり、付加価値を加えた生カカオ豆のサンプルも見せていただきました。

「Farm of Africaの農園でもカカオが順調に育っていて、あと2〜3年で収穫できるようになります。その時は、ぜひ来てくださいね」と声をかけていただき、私は「はい、行きま〜す!」と即答。

そして今回、そのときの約束をついに実現することができました ^^


3年前、チョコロンブスのお店の前で

浅井さんもまた、バックパックを背負って南アフリカなどを旅してきたひとりです。
「みんながフレンドリーで、笑顔で挨拶してくれる。生活は決して楽じゃないのに、心はとても豊かなんです」と話してくれました。

その一方で、日本は物質的には何不自由のない国。けれども、自殺率は高く、街にはどこか疲れた空気が漂っている。誰もが忙しく、心の余裕を失っているように感じたといいます。

もともと農業ビジネスに関心のあった浅井さんですが、いきなりアフリカで事業を始めるのは現実的ではないと考え、まずは語学力を身につけるためにオーストラリアで1年間のワーキングホリデーを経験。その後、再びアフリカの地を目指して旅に出ました。

そしてたどり着いたのが、ウガンダ。
ある日、日本人が集まるレストランで、起業準備をしていた一人の日本人女性に出会います。それが岡野さんでした。

話を聞くうちに、そのまっすぐな熱意と覚悟に心を打たれ、一緒にやることに。

やがてふたりは、仕事のパートナーから人生のパートナーへと歩みを進めていきました。


ウガンダ訪問記 まとめ(それぞれのページにリンクしています)


1、“赤道の国”ウガンダに向かって、いざ出発!

2、ウガンダ・エンテベ国際空港、そして首都カンパラへ

3、ウガンダの朝がやってきた!旅の始まりを感じて

4、なぜウガンダで?Farm of Africaさんの挑戦と願い

5、希少な生カカオ豆、その舞台裏へ──感謝を込めて加工所を見学

6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動

7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ

9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ

12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに