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カカオの産地訪問記


発酵が終わったら乾燥です。
木組の乾燥場はとっても気持ちいい場所です。風が抜け、屋根があり、急な雨にも強い直射日光にも安心の作りになっています。
また高い位置で乾燥させることで、下からも風が通り、なにより作業性もいいようです。


カカオ豆を広げている大きなトレーの下面は、網になっています。
他の国で見たのは、竹を割って並べて編んだ台だったり、コンクリートの地面の上だったりですが、これならしっかりと乾燥できます。
定期的に手で混ぜて、満遍なく乾燥させます。


私も体験させてもらいました


う〜ん、かぐわしい


今並んでいるのは、もうかなり乾燥できているので、さらっさらです。

発酵が終わったばかりのカカオ豆は、まだパルプが豆のまわりに残っているので、ベタベタします。これをしっかりと混ぜてパラパラにしておかないと、豆同士がくっついて双子ちゃんや三子ちゃんになってしまうんです。
そうなるとくっついているところはなかなか乾かないし、商品価値も下がります。


水分量が7%以下でないと出荷(輸出)できません。
ここはしっかり水分計で測ります。
ちなみにこちらのマネージャーさん、秋から北海道の帯広畜産大学への留学が予定されているのだとか。めちゃしっかりとされてる感じがしました。




乾燥ができたら、最後に選別。Farm of Africaさんはとにかく選別、選別、選別!なのです。


誰がやっても同じになるように、写真でわかりやすく説明してあります。
品質が良い豆は、私たちが使うクラフトチョコレート向け、品質が落ちるものは、カカオバターやココアパウダーへの加工用として出荷されます。

またここでも評価制度があり、数とスピードを記録して、マネージャーが選別具合をチェックしています。頑張った人が報われる制度です。


最後に案内していただいたのが、倉庫。
こちらもやはり環境整備ばっちりです。




カカオ豆は、規定量を測り、コーヒー豆でおなじみグレインプロに入れられます。
グレインプロはカカオ豆の輸送にも多く使われており、農産物を虫の侵入、カビや酸化から守り、品質を保つことができる袋です。
産地によっては、麻袋にそのまま入ってくるカカオ豆もありますが、グレインプロに入っていると安心してしまいます。


Farm of Africaさんはバニラも生産されてます



ずんずんと歩いて行きます。整備された農園が青空に美しいです。
Farm of Africaさんでは、カカオとバニラを育てて加工しています。

バニラもカカオ生育条件が同じで、現地での発酵がその品質を左右する農産品です。


バニラの花とつぼみ


いんげんみたいなさやが、バニラの実


バニラはラン科の植物です。
つる性の植物ですので、そのツルが這うためのマザーツリーが必要になります。
つるば伸びてきたらルーピング(Looping)と言って、上まで行ったら誘引して下に下ろし、そしてまた上に伸ばして、というふうにするのだそうです。

農園のバニラは間もなく収穫。7月と1月の年2回収穫なんだそうです。


それにしても、バニラの加工って、めっちゃ大変なんです。
毎日屋外で太陽の光に当てて天日干し。その後暗所で保管。これを2、3ヶ月繰り返して発酵がすすむと、あの芳醇なバニラの香り豊かなバニラビーンズになるんです。
この半端ない手間のおかげで、バニラビーンズは世界一高価なスパイスとして取引されています。



Farm of Africaさんでのプログラムはこれにて終了。
農園のみなさんに、私がユーザーであることを紹介していただき、記念撮影しました。



そして皆さんお世話になりました、ということでさよならのご挨拶。

これで解散!となったのですが、なんとこの後農園のみなさんからの、歌のサプライズがありました。
それはみんなで「森のくまさん」を歌ってくれたんです。

浅井さん、岡野さんも知らなかったって。
音頭をとっていた人が、孤児院で育って、そこに日本人のスタッフがいたから教えてもらったんだろうということで
それをみんなで歌ってくれたって、すごくないですか!
ここには、その動画を貼れないのでXに投稿したのをリンクしておきます(←クリックしてみてね)

その後もダンスが続いたのでした。



農園で全員集合!


カカオの産地訪問記

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