ウガンダ訪問記12 にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り
ウガンダ5日目、帰国する日の朝を迎えました。
朝から快晴です。
前日にお伝えしていた朝食の希望メニュー。こちらからチョイスしました。朝食会場は、少し歩いた離れ。掃除も行き届いてて、とても気持ちのいい空間です。
フレッシュジュースやコーヒーも美味しくいただきました。
ちなみにローカルフードのRolex(ロレックス)は、チャパティみたいな、クレープみたいなのに、薄い卵焼きとトマトなど野菜を一緒に巻いてロール状にしたもの。つまりロール&エッグスがロレックスになったのだそう ^^
あちこち、屋台とかでもその場でちゃちゃっと作って提供される、ウガンダのファーストフードなのです。
そしてお決まりの、腕を指差して「こっちのロレックスじゃないよ」となる訳です ^^;
パッキングを終えて、ロビーで時間まで過ごしていたら、岡野さんがお別れに来てくださいました。
二人だけなので、聞きたかったことを聞いてみました。
「海外ボランティアに興味を持たれて、学生時代にカンボジアでボランティア活動をされていたということでしたが、そもそもなぜボランティアに興味を持ったのですか?」
そして
「これからどうしたい、もしくはどうなったらいいと思っていますか?」
岡野さんは、躊躇することなく話してくださいました、ご自身のことを。(これはプライベートなことなので)
これからのことは、やはり雇用を作ること。まずは常時100名の雇用を目指している。他にも、加工品(カカオマスなど)の輸出も視野にいれていらっしゃるそうです。
もう走り出したのだから後には引けないと。それは、まさに「覚悟」を感じたのでした。
今日帰国するのは私を含めて3人。空港に行くまで時間があるので、午前中にカンパラの街に出ることにしました。
しかし、車で行くと渋滞にあったら飛行機間に合わなくなるので、ここは一般市民の足、バイクタクシー「ボダボダ」に乗っていくことに。
ウガンダ滞在で、最初で最後のスリリングなアトラクションです!
私は、浅井さんを指名。そしていざ街へゴー!
ちなみに、カンパラの街はやはり危険。紛争とかの危険というのではなく、観光地あるあるの危険です。金目のものを出していると、スリにあったり強盗にあったりするそうです。昨年スマホを盗られた日本人が、取り返そうとして揉めて亡くなったのは記憶に新しいです。
カメラは持っていかない。パスポートもコピーを持っていく。カードは使えないと思って現金を。
必要最低限の持ち物をサコッシュに入れ、その上から羽織を着て持ち物を隠すスタイルです。
いざバイクに乗って約15分くらいで、街に到着。いつもの置き場に置かせてもらって、浅井さんに続いて市場に繰り出しました。
「この辺なら」というところで、ささっとスマホを取り出して写真を撮っては、また隠す。広い通りにでると、また警戒しながら歩きます。
イスラム系の人をたくさん見かけます。
ん?これはなんだ?と思って見てたら「ほら、食べなさい」って手にのっけられました。
せっかくなので、パクッと。
香ばしくてエビみたいで美味しかったです。しかし何の虫さんだろう?と思ってググってみたら、これは「セネネ」であることがわかりました。羽と足をとったバッタさんのようです。
メキシコでもバッタさん食べたな〜。
まさにガーナのクマシの市場を彷彿とさせる光景です。パラソルの下にはいろんなお店が所狭しとひしめきあって、活気があります。
入ったらぜったい迷子になります。
道を渡って、眼下に見えたのが、このバスプール。ターミナルです。
圧巻!
ほとんどが日本の中古車のミニバン。トヨタのハイエースかな。色は白、それに水色の大きな点線。これがミニバス、通称「タクシー」です。
ここから、ウガンダのあちこちに向かって出発するのです。
目的地に向かうタクシーを探して(けっこう親切に教えてくれるそうです)、12〜14人になったら出発!
はい、きっとぎゅうぎゅうだと思います。
農園に行く時も、たくさんのタクシーを見かけました。
ウガンダはあまり日本文化などは入ってなくて、他国で盛り上がるアニメの話も通じません。在留日本人も少ないそうです。
だけど唯一、車はとにかく日本の中古車。修理すれば乗れるというのが評価されているのだそうです。
おもしろいのが、このタクシーの横や後ろにカッティングシートで漢字っぽく見せた?日本語のようなそれっぽいような、そんなのをよくみかけました。
日本車アピールなのかなと ^^
次は私の行きたかったアフリカ布屋さんに向かいます。
来ました、アフリカ布屋さん。
自由に見ていいよ、と言われても、布ってかなり重い。中から抜いてまた戻すなんて無理無理。
なので、そばに積み重ねてあるのを少しめくってみて、茶系のザ・アフリカンな柄に決めました。裏も柄があるということは染めの布だったみたい。
洋服はこの生地を買って、テイラーさんのとこに持っていき、こんな形でってオーダー。
ガーナではアフリカ布の洋服を多くみてましたが、ウガンダはそこまで見なかったです。
そしてまた少しバイクで走って、ショッピングモールへ。
かなりおしゃれな建物です。
下にひいているのがアフリカ布。カルフールで買ったのは、右からゴリラコーヒー(アラビカ種100%、ミディアムロースト)、ピーナッツ(小豆みたいに小粒、これがほどよい塩味で美味しい)、あとはパッケージがいけてるチョコたち。結局チョコなんですね。
そして最後にカフェに入りました。なんとも高級感あります。
昨日までの農園でののどかな風景とあまりに違いすぎてて、これもウガンダなのだと。
コーヒーもスィーツも、とても美味しかったです。かなりレベルは高い!
お客さんはちらほら。ビシッとした洋服を着られた方、おそらく現地の富裕層か外交官ということでした。
ショッピングモールはこんな建物。
駐車場に停まっていたのは、警備の車。2台に椅子が背中合わせに4人分。ここに兵士が銃を持って乗るんです。初日に遭遇して、驚きました。ちょうど要人の護衛中だったみたい。
いやいや、椅子のとこ、銃置いてあるし。。。
こうして、短時間ですがウガンダの首都カンパラの中心街を楽しんで、またFarm of Africaさんの会社へとスリリングなバイクで帰りました。
実は私「危険!すべるよ〜」看板のコレクターだったりします。
海外に行った際は、つい見つけると写真をとっています。
ピクトくんのポーズが、いろいろあるんです。
ウガンダのこのショッピングモールで見た看板は、ごく一般的なものでした。
空港も同じものでした。
ウガンダ訪問記 まとめ(それぞれのページにリンクしています)
1、“赤道の国”ウガンダに向かって、いざ出発!
2、ウガンダ・エンテベ国際空港、そして首都カンパラへ
3、ウガンダの朝がやってきた!旅の始まりを感じて
4、なぜウガンダで?Farm of Africaさんの挑戦と願い
5、希少な生カカオ豆、その舞台裏へ──感謝を込めて加工所を見学
6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動
7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験
8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ
9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント
10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問
11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ
12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り
13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに