ビーントゥバーの素晴らしさに触れてください!

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Farm of Africaさんで再び荷物のパッキングをし、エンテベ国際空港に向かいます。
ヴィクトリア湖を見ながら、いよいよ帰るのだなとちょっぴり寂しくもなり。



空港手前で車を降り、徒歩で検問所へ。
ここでまず手荷物と人のセキュリティチェックをうけます。

そしてエンテベ国際空港の入り口に到着〜。
またしてもちょっと微妙なゴリラさんがいらっしゃいました。


でかすぎやろ〜


空港に入る前に、預け荷物をワンちゃんがチェックするんです。
ワンちゃん、かわいい顔して、なかなか働きものです。

そして入り口ドア前で、預け荷物であるスーツケースのX線検査。すると、抜き打ちなのか、何か怪しい影でも映ったのか、検査員が「このスーツケース、誰のだ?ここで開けろ」と。
あたしのや〜ん。

まぁそれも想定内で、開けてみられてもいいように、なかなか綺麗にパッキングしておりました。しかしなんでもかんでも顔色変えずファスナー開けてみたり、袋から中のものを出してみたり。

そして、出したものをぐしゃっとスーツケースに戻して、
「ソーリー、マダム」「チャイニーズ バイバイ」と言ったもんだから、心の中でムッってなりまして
つい大きな声で「アイム ジャパニーズ、バ〜イ」と叫んで、空港の中に入って行きました。まだまだ自分、未熟です。。。


何もないけどドキドキ。


チェックインカウンターでは、チケット持ってるのに追い返されて人いるし


最後のセキュリティーチェックでも、えらく綺麗な若いお姉さんが別室行きになってるし(宝石とか付けてた?)

搭乗の待ち合い室で、パティシエの黒木さんと商社の一宮さんと合流。ドリンクで一息つきます。ウガンダシリング、まだ余っていたけど、何か買うには足りず、まいっか。
先発の一宮さんを見送って、黒木さんと搭乗です。ここからはまた一人旅。

いろんな体験をし、いろんな想いを持ち、いろんな課題に気づかせてくれたウガンダともお別れです。
飛びま〜す。


ヴィクトリア湖、さようなら〜


約6時間たって、眼下にカタールの夜景が広がってきました。そろそろドーハに到着でしょうか。
帰りもカタールのハマド国際空港でトランジットです。


カタール国際空港でのトランジットは約5時間。次の出発は深夜2:40。
24時間オープンの空港なので、もちろんお店もラウンジも空いています。
体を休ませるためにも、まずはラウンジでシャワーを浴び、すっきりとしました。

ラウンジの室温は私には少し寒いなと思い、せっかくだから空港内のスタバに行ってみることにしました。


入り口からしてキラキラ


スタッフさんのユニフォームがカジュアル〜

スタバでいつものショット追加のソイラテを飲んでゆっくりしていたら、搭乗時刻が近づいてきました。
それにしても海外のスタバは(新大阪駅構内のスタバも)ショートサイズがないので、私には基本量が多いな。。。全部飲めない。。。

成田行きゲートはB3、わりと近くです。
これだけ大きなハブ空港だけど、ほんとにレイアウトや表示がわかりやすいですね。



インド上空あたりだったか、地球の夜明け的な写真が撮れました。キレイかったです。

その後、成田に夜到着し、そのまま成田のホテルで1泊、翌日福岡の自宅に無事帰ってきました。

今回のウガンダの渡航で、大変お世話になったFarm of Africaの浅井さん、岡野さん、スタッフの皆様。同行の皆みなさま。留守番の弊社スタッフ、そしていつも気持ちよく送り出してくれる夫、
ありがとうございました (๑>◡<๑) 


帰国してからもご縁は続いています



ウガンダで、Farm of Africaの浅井さんの運転する車に乗っていた時に
「自分の叔母さんが今北九州にいて、ご主人が九州?女子大学?だったかな、そこに4月から勤務していて、来週オンラインで岡野が講義するんです」っておっしゃるじゃないですか?

え?九州女子大学だったら、すぐ近くですよ。しかも、母校で、なんならそこで働いていたし。
だったら、ぜひFarm of Africaさんのカカオ豆で作ったチョコ提供しますよ、なんて話で盛り上がりまして。

後日ご夫婦が来店してくださり、実際に特別授業が行われて、私もチョコを持っていくがてらちょこっと登壇させていただきました。
こんなご縁があるなんて、驚きです。


お店でも『ウガンダフェア』〜ウガンダのカカオ、とっておきのひと粒から〜 と題して
ウガンダのカカオ豆、チョコレートに特化した商品の販売を行い、ローストカカオ豆プレゼントを行いました。

またいつも研修で利用させていただいているCAFE&BAR MAKES MOONさんで「チョコとコーヒーとウガンダと」のウガンダ渡航報告会を開催しました。

ウガンダで買ってきたゴリラコーヒーを飲みながら、ウガンダのチョコで作ったチョコバナナケイクやクッキーなどのお菓子のほか、ウガンダチョコと他の産地のチョコとの食べ比べも行いました。

ゲストのちょこれいじさんは4月にエクアドルに行かれて、アマゾンの原種のカカオを探索する様子などお話くださり
また宮崎カカオの大田原さんもかけつけてくれて、私が宮崎カカオで撮影した写真を使って、カカオ農園の紹介をしていただきました。

ご参加くださった方々も濃い方ばかりで、なんともビターで楽しいチョコ会になりました。

このような会は、全国どこにでも行きますので、ぜひお声がけください。


ウガンダ訪問記 ページまとめ(それぞれのページにリンクしています)


1、“赤道の国”ウガンダに向かって、いざ出発!

2、ウガンダ・エンテベ国際空港、そして首都カンパラへ

3、ウガンダの朝がやってきた!旅の始まりを感じて

4、なぜウガンダで?Farm of Africaさんの挑戦と願い

5、希少な生カカオ豆、その舞台裏へ──感謝を込めて加工所を見学

6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動

7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ

9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ

12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに




ウガンダ5日目、帰国する日の朝を迎えました。
朝から快晴です。
前日にお伝えしていた朝食の希望メニュー。こちらからチョイスしました。朝食会場は、少し歩いた離れ。掃除も行き届いてて、とても気持ちのいい空間です。


ゲストハウスおすすめCombo


これがうわさのロレックス


私はシンプルにパンケーキ


フレッシュジュースやコーヒーも美味しくいただきました。
ちなみにローカルフードのRolex(ロレックス)は、チャパティみたいな、クレープみたいなのに、薄い卵焼きとトマトなど野菜を一緒に巻いてロール状にしたもの。つまりロール&エッグスがロレックスになったのだそう ^^

あちこち、屋台とかでもその場でちゃちゃっと作って提供される、ウガンダのファーストフードなのです。
そしてお決まりの、腕を指差して「こっちのロレックスじゃないよ」となる訳です ^^;


パッキングを終えて、ロビーで時間まで過ごしていたら、岡野さんがお別れに来てくださいました。
二人だけなので、聞きたかったことを聞いてみました。
「海外ボランティアに興味を持たれて、学生時代にカンボジアでボランティア活動をされていたということでしたが、そもそもなぜボランティアに興味を持ったのですか?」
そして
「これからどうしたい、もしくはどうなったらいいと思っていますか?」

岡野さんは、躊躇することなく話してくださいました、ご自身のことを。(これはプライベートなことなので)
これからのことは、やはり雇用を作ること。まずは常時100名の雇用を目指している。他にも、加工品(カカオマスなど)の輸出も視野にいれていらっしゃるそうです。

もう走り出したのだから後には引けないと。それは、まさに「覚悟」を感じたのでした。



今日帰国するのは私を含めて3人。空港に行くまで時間があるので、午前中にカンパラの街に出ることにしました。
しかし、車で行くと渋滞にあったら飛行機間に合わなくなるので、ここは一般市民の足、バイクタクシー「ボダボダ」に乗っていくことに。

ウガンダ滞在で、最初で最後のスリリングなアトラクションです!
私は、浅井さんを指名。そしていざ街へゴー!



ちなみに、カンパラの街はやはり危険。紛争とかの危険というのではなく、観光地あるあるの危険です。金目のものを出していると、スリにあったり強盗にあったりするそうです。昨年スマホを盗られた日本人が、取り返そうとして揉めて亡くなったのは記憶に新しいです。

カメラは持っていかない。パスポートもコピーを持っていく。カードは使えないと思って現金を。
必要最低限の持ち物をサコッシュに入れ、その上から羽織を着て持ち物を隠すスタイルです。

いざバイクに乗って約15分くらいで、街に到着。いつもの置き場に置かせてもらって、浅井さんに続いて市場に繰り出しました。


お豆屋さん。ウガンダでは豆をよく食べています


チキン屋さんが多い


魚屋さんで浅井さんタコ購入


ウガンダは海なし国だけど、どこからきてるのかな?

「この辺なら」というところで、ささっとスマホを取り出して写真を撮っては、また隠す。広い通りにでると、また警戒しながら歩きます。
イスラム系の人をたくさん見かけます。



ん?これはなんだ?と思って見てたら「ほら、食べなさい」って手にのっけられました。
せっかくなので、パクッと。
香ばしくてエビみたいで美味しかったです。しかし何の虫さんだろう?と思ってググってみたら、これは「セネネ」であることがわかりました。羽と足をとったバッタさんのようです。
メキシコでもバッタさん食べたな〜。


カラフルなフルーツ


野菜も豊富に


日本でもおなじみ野菜


フルーツはほんっとに美味しかったな〜

建物の高いところから見た市場

まさにガーナのクマシの市場を彷彿とさせる光景です。パラソルの下にはいろんなお店が所狭しとひしめきあって、活気があります。
入ったらぜったい迷子になります。


道を渡って、眼下に見えたのが、このバスプール。ターミナルです。
圧巻!
ほとんどが日本の中古車のミニバン。トヨタのハイエースかな。色は白、それに水色の大きな点線。これがミニバス、通称「タクシー」です。
ここから、ウガンダのあちこちに向かって出発するのです。

目的地に向かうタクシーを探して(けっこう親切に教えてくれるそうです)、12〜14人になったら出発!
はい、きっとぎゅうぎゅうだと思います。
農園に行く時も、たくさんのタクシーを見かけました。



ウガンダはあまり日本文化などは入ってなくて、他国で盛り上がるアニメの話も通じません。在留日本人も少ないそうです。
だけど唯一、車はとにかく日本の中古車。修理すれば乗れるというのが評価されているのだそうです。

おもしろいのが、このタクシーの横や後ろにカッティングシートで漢字っぽく見せた?日本語のようなそれっぽいような、そんなのをよくみかけました。
日本車アピールなのかなと ^^

次は私の行きたかったアフリカ布屋さんに向かいます。


お店はジャンルによってエリアが別れている感じ


仕立て屋さんの建物。テイラーさんがミシンを鳴らしています


来ました、アフリカ布屋さん。
自由に見ていいよ、と言われても、布ってかなり重い。中から抜いてまた戻すなんて無理無理。
なので、そばに積み重ねてあるのを少しめくってみて、茶系のザ・アフリカンな柄に決めました。裏も柄があるということは染めの布だったみたい。

洋服はこの生地を買って、テイラーさんのとこに持っていき、こんな形でってオーダー。
ガーナではアフリカ布の洋服を多くみてましたが、ウガンダはそこまで見なかったです。



そしてまた少しバイクで走って、ショッピングモールへ。
かなりおしゃれな建物です。


人はまばら。。。


メインテナントはスーパーのカルフール


店内に入る時は大きなバッグは預けます


ティファールが売り出し中でした


買ったもの〜


下にひいているのがアフリカ布。カルフールで買ったのは、右からゴリラコーヒー(アラビカ種100%、ミディアムロースト)、ピーナッツ(小豆みたいに小粒、これがほどよい塩味で美味しい)、あとはパッケージがいけてるチョコたち。結局チョコなんですね。

そして最後にカフェに入りました。なんとも高級感あります。
昨日までの農園でののどかな風景とあまりに違いすぎてて、これもウガンダなのだと。


カウンターでオーダーします


テラス席で。気温もちょうどよく、気持ちいい〜


テラス席からの眺め。


街だな〜。



コーヒーもスィーツも、とても美味しかったです。かなりレベルは高い!
お客さんはちらほら。ビシッとした洋服を着られた方、おそらく現地の富裕層か外交官ということでした。


Farm of Africaの浅井さん。やんちゃかっ ^^


ショッピングモールはこんな建物。
駐車場に停まっていたのは、警備の車。2台に椅子が背中合わせに4人分。ここに兵士が銃を持って乗るんです。初日に遭遇して、驚きました。ちょうど要人の護衛中だったみたい。

いやいや、椅子のとこ、銃置いてあるし。。。



こうして、短時間ですがウガンダの首都カンパラの中心街を楽しんで、またFarm of Africaさんの会社へとスリリングなバイクで帰りました。


実は私「危険!すべるよ〜」看板のコレクターだったりします。
海外に行った際は、つい見つけると写真をとっています。

ピクトくんのポーズが、いろいろあるんです。

ウガンダのこのショッピングモールで見た看板は、ごく一般的なものでした。
空港も同じものでした。


ウガンダ訪問記 まとめ(それぞれのページにリンクしています)


1、“赤道の国”ウガンダに向かって、いざ出発!

2、ウガンダ・エンテベ国際空港、そして首都カンパラへ

3、ウガンダの朝がやってきた!旅の始まりを感じて

4、なぜウガンダで?Farm of Africaさんの挑戦と願い

5、希少な生カカオ豆、その舞台裏へ──感謝を込めて加工所を見学

6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動

7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ

9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ

12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに


農家さんに別れを告げ、カンパラに戻ります。夕方からの渋滞に巻き込まれないように、早めの移動です。
しばし、農村から都心へと変わる車窓の景色をお楽しみください ^^


のどかな畑の前の小さな野菜屋さん


大きなのは水タンクみたい


大きなものも頭に乗せて運びます


屋台はもしかしたらロレックスかも


野菜は円錐型に美しく見せるのがアフリカ式


タンクもだけど、巨大なやかんや、たらいも


緑色のバナナはマトケと呼ばれる食用バナナ。これにピーナッツソースをかけるとめちゃウマ


銀行発見。赤ちゃんをおぶったお母さん。


賑やかそうな建物です。
2階には、カフェレストランにスーパーマーケット、1階に薬局、美容院とか。看板は英語表記ですね。
右のバイクにまたがった反射板のついたベストを着た人は、バイクタクシー通称ボダボダの運転手。ウガンダでは庶民の足になっています。


こちらのミニバン、水色の波線がミニバス。タクシーと呼ばれていますが、ほぼトヨタの中古車。


屋台のお店の数も多いエリアです


はい、4人乗りバイク!基本運転手ともう1人はOK。なんと子どもはカウントされないのだそう。


3人スタイル。子どもは何歳までをいうのか。大人3人はデフォルトっぽい。


しゃれた洋服の女性も、ヘルメット被ってない人も多いです


タクシーから荷物はみ出してるし。ルーフトップにTAXIって。


大きなマルシェ。皆さん、なんだかおしゃれ。


幹線道路でも都心しか信号はありません。これ日本の支援なんだそう


土屋石油店さ〜ん、ウガンダで走ってますよ


永楽園 永田さ〜ん、ウガンダで走ってますよ


そんなこんなで、車窓からの景色を楽しみながら、バイク、ボダボダのスリリングな運転にひょえ〜となりながらもカンパラに到着。
最後の最後に渋滞にはまったものの、約3時間ちょっとの移動でした。
初日に泊まったゲストハウスの、また同じ部屋に到着。


ただいま〜


私たちはウガンダ最後の夜。
浅井さん、岡野さんのご自宅兼Farm of Africaの事務所に集合して、夜ご飯。なんと和食を作ってくださいました。
お出汁が体にしみる〜。
ウガンダでの食事は、どれも美味しいものでしたが、やっぱりお出汁をいただくとホッとするのでした。


明日はそれぞればらばらになるので、お別れのごあいさつ。


ウガンダ訪問記 まとめ(それぞれのページにリンクしています)


1、“赤道の国”ウガンダに向かって、いざ出発!

2、ウガンダ・エンテベ国際空港、そして首都カンパラへ

3、ウガンダの朝がやってきた!旅の始まりを感じて

4、なぜウガンダで?Farm of Africaさんの挑戦と願い

5、希少な生カカオ豆、その舞台裏へ──感謝を込めて加工所を見学

6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動

7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ

9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ

12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに



ウガンダ4日目の朝を迎えました。
外が少し明るくなっていたので、ナイル川がよく見えるところまで来てみました。

ちょうど太陽が昇る時で、朝日でうっすらオレンジに染まっていました。

ナイル川は穏やかに流れています。
写真左下のほうに、小舟に乗った漁師さん?が。他にも数隻、漁をしているのでしょうか。



センターハウスから見るとこんな感じ

プールもあるよ

陽が昇ると、青空がとてもきれいです。
私たちのロッジのセンターハウスはこんな感じ。

2階からの眺めもとてもよございました。

翌日には帰国の途につくと思うと、今日もしっかり見て聞いて学ぼうと思うのでした。


手動エスプレッソマシン

朝熱いコーヒーを飲まないと、テンションダダ下がりになる私ですが、ご一緒した豊田市のEAST ENDERS coffee & chocolateのご夫婦が、ロッジでの2日間、朝美味しいコーヒーを淹れてくださいました。

ありがとうございました。

私は結局トラベル湯沸かし持って行ったけど、電力不安なので使わず。。。

さて、朝食です。


パンケーキにこんがりトースト


パッションフルーツ


超甘いパイナップルとマンゴー


ソーセージに安定の美味しさのオムレツ


美味しい食事が終わったら、その場で勉強会。
昨日Farm of Africaさんの農園で見学した『発酵』。この発酵プロセスを、何日かけるか、何回ターニング(次の発酵BOXにかき混ぜて移すか)するかで、チョコレートの風味が変わります。
そのテイスティングをしました。


テストだぴょん


いや〜、面白かったですね。こんなテイスティングはなかなか体験する機会はありません。
味覚は人それぞれですが、今回たくさんの人でテイスティングをやってみることでいろんな意見が聞けました。そして発酵にかける日数とターニングの回数でこんなにも風味の出方が異なるのかと、大いなる発見をすることができました。


皆真剣なのだ


結果や詳細は割愛させていただきますが、なるほど、このようにしてクライアントの要望に近い風味を創ることもできるのか、ということもわかりました。
とても貴重な経験をさせていただきました。


2泊したナイル川ほとりのロッジを後にして、これからFarm of Africaの契約農家さん訪問です。
朝は青空が広がっていたのに、雲行きが怪しくなってきました。

幹線を外れて農家さんの近くになると、雨が降り出しました。
ウガンダの雨季。この雨季にちゃんと雨が降らないと、農作物が育たなくなります。
赤土の道路は、大雨になるとぬかるんで、わだちでぼこぼこになって大変なんだそう。まだ大丈夫ね。



1件目のカカオ農家さんに到着。
こちらは2004年から栽培を始めたのだとか。もともとはコーヒーを栽培されていたそうです。

Farm of Africaさんに直接カカオを買取ってもらえることにより収入も増加。
そのお金で農地を買い、またカカオを栽培して生産量も増加。
そんな優秀な農家さんなんだそうです。

ちなみに貯蓄するという概念はないんだとか。


しっとり雨に濡れて美しいカカオ


農園主さんと


手入れが行き届いてるのは、農園を歩くとわかります


コーヒーの花もたくさん咲いてました


きれいにパルプに包まれたカカオ豆が5個並び〜


糖度測定器登場!


Farm of Africaさんでは、直接契約農家さんを1件1件回って、カカオ(カカオの実を割り、パルプがついた状態のカカオ豆)を買取ります。
これは、万一知らない人から買うと盗品の可能性があるからで、手間がかかっても直接買取りをするのだそうです。

また買取の際には、必ず糖度を測ります。
悲しいことに、水や石を入れて重量を増す悪い人もいるのだそう。以前、カカオの殻が中に入っていたこともあったとか。そういう人は指導し改善しない場合は契約打ち切り。ここはビジネス。真面目に頑張る人が評価される正義なのです。

糖度計で、糖度を測り記録します。
糖度が12度を下回ったら買い取らない、おそらく水で薄まってる。通常15度以上で18度とかなんだそうです。めちゃ甘!!

昨年のカカオショックで、カカオの国際価格が4倍にも跳ね上がりました。私たちも、仕入れ価格の急騰でひょえ〜ですが(汗)
買取価格も国際価格に引っ張られる形で値上がりし、結果ウガンダのFarm of Africaの契約農家さんの収入は大幅に増加しました。
それを聞いて安心。


2件目の契約農家さんに到着。
あれ?工事中?

なんと儲かったお金で?家を建ててるのだとか。
さらにコーヒーで忙しくてカカオの手入れができていないと言い訳されてました。

こちらは、古い農家さんなんだそうです。


なるほど、カカオの枝を剪定していないので、手で枝をかき分けないと進めない。
収穫するのもちょっと大変な状態でした。


おぉ、シェードツリーとしてジャックフルーツが


自然に接木されて別の植物が生えてるし


境界の目印用によく植えてあるという植物


畑にはトマトがいっぱい


蟻塚あるから、壊してみるかって


トイレをお借りしました!!!

レンガ造りのこちらです。
完全個室ではなく、扉なし。
中には、15cm四方の四角い穴が開いてるだけ。そこにするわけです。

いつも不思議に思うのですが、匂いはまったく感じませんでした。


木は苔がついて、老木というのもわかります


2件の契約農家さんを訪問して、管理の仕方も農家さんで違うことがわかりました。
手入れが行き届いているかどうかは、農園に入るとすぐにわかります。

最初の農家さんは、きっちりとやるタイプ。
後に行った農家さんは、大ざっぱでざっくりなタイプ。肥料や収穫は、他の手伝いを雇っているそうです。

ここで大切なことを教えてもらいました。「問い」のし方です。

手入れに関して「ちゃんとやってる?」と聞いたのでは、「あぁ、やってるよ」くらいにしか言わない
具体的に、例えば
「ブラックポッドはどうしてるの?」

「カットして、あっちに埋めている」
こんな風に具体的に答えられたらOK!なるほど。


全員集合!


ウガンダ訪問記 まとめ(それぞれのページにリンクしています)


1、“赤道の国”ウガンダに向かって、いざ出発!

2、ウガンダ・エンテベ国際空港、そして首都カンパラへ

3、ウガンダの朝がやってきた!旅の始まりを感じて

4、なぜウガンダで?Farm of Africaさんの挑戦と願い

5、希少な生カカオ豆、その舞台裏へ──感謝を込めて加工所を見学

6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動

7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ

9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ

12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに



発酵が終わったら乾燥です。
木組の乾燥場はとっても気持ちいい場所です。風が抜け、屋根があり、急な雨にも強い直射日光にも安心の作りになっています。
また高い位置で乾燥させることで、下からも風が通り、なにより作業性もいいようです。


カカオ豆を広げている大きなトレーの下面は、網になっています。
他の国で見たのは、竹を割って並べて編んだ台だったり、コンクリートの地面の上だったりですが、これならしっかりと乾燥できます。
定期的に手で混ぜて、満遍なく乾燥させます。


私も体験させてもらいました


う〜ん、かぐわしい


今並んでいるのは、もうかなり乾燥できているので、さらっさらです。

発酵が終わったばかりのカカオ豆は、まだパルプが豆のまわりに残っているので、ベタベタします。これをしっかりと混ぜてパラパラにしておかないと、豆同士がくっついて双子ちゃんや三子ちゃんになってしまうんです。
そうなるとくっついているところはなかなか乾かないし、商品価値も下がります。


水分量が7%以下でないと出荷(輸出)できません。
ここはしっかり水分計で測ります。
ちなみにこちらのマネージャーさん、秋から北海道の帯広畜産大学への留学が予定されているのだとか。めちゃしっかりとされてる感じがしました。




乾燥ができたら、最後に選別。Farm of Africaさんはとにかく選別、選別、選別!なのです。


誰がやっても同じになるように、写真でわかりやすく説明してあります。
品質が良い豆は、私たちが使うクラフトチョコレート向け、品質が落ちるものは、カカオバターやココアパウダーへの加工用として出荷されます。

またここでも評価制度があり、数とスピードを記録して、マネージャーが選別具合をチェックしています。頑張った人が報われる制度です。


最後に案内していただいたのが、倉庫。
こちらもやはり環境整備ばっちりです。




カカオ豆は、規定量を測り、コーヒー豆でおなじみグレインプロに入れられます。
グレインプロはカカオ豆の輸送にも多く使われており、農産物を虫の侵入、カビや酸化から守り、品質を保つことができる袋です。
産地によっては、麻袋にそのまま入ってくるカカオ豆もありますが、グレインプロに入っていると安心してしまいます。


Farm of Africaさんはバニラも生産されてます



ずんずんと歩いて行きます。整備された農園が青空に美しいです。
Farm of Africaさんでは、カカオとバニラを育てて加工しています。

バニラもカカオ生育条件が同じで、現地での発酵がその品質を左右する農産品です。


バニラの花とつぼみ


いんげんみたいなさやが、バニラの実


バニラはラン科の植物です。
つる性の植物ですので、そのツルが這うためのマザーツリーが必要になります。
つるば伸びてきたらルーピング(Looping)と言って、上まで行ったら誘引して下に下ろし、そしてまた上に伸ばして、というふうにするのだそうです。

農園のバニラは間もなく収穫。7月と1月の年2回収穫なんだそうです。


それにしても、バニラの加工って、めっちゃ大変なんです。
毎日屋外で太陽の光に当てて天日干し。その後暗所で保管。これを2、3ヶ月繰り返して発酵がすすむと、あの芳醇なバニラの香り豊かなバニラビーンズになります。
この半端ない手間のおかげで、バニラビーンズは世界一高価なスパイスとして取引されているんです。

後日、Farm of Africaさんでの加工の様子の写真が送られてきました。まさにシーズン真っ只中!
ウガンダでは国によってバニラシーズンの解禁が発表になります。契約農家さんからバニラを買い付けしたり、農園の収穫、加工が一斉に始まるのです。




Farm of Africaさんでのプログラムはこれにて終了。
農園のみなさんに、私がユーザーであることを紹介していただき、記念撮影しました。



そして皆さんお世話になりました、ということでさよならのご挨拶。

これで解散!となったのですが、なんとこの後農園のみなさんからの、歌のサプライズがありました。
それはみんなで「森のくまさん」を歌ってくれたんです。

浅井さん、岡野さんも知らなかったって。
音頭をとっていた人が、孤児院で育って、そこに日本人のスタッフがいたから教えてもらったんだろうということで
それをみんなで歌ってくれたって、すごくないですか!
ここには、その動画を貼れないのでXに投稿したのをリンクしておきます(←クリックしてみてね)

その後もダンスが続いたのでした。



農園で全員集合!


ウガンダ訪問記 まとめ(それぞれのページにリンクしています)


1、“赤道の国”ウガンダに向かって、いざ出発!

2、ウガンダ・エンテベ国際空港、そして首都カンパラへ

3、ウガンダの朝がやってきた!旅の始まりを感じて

4、なぜウガンダで?Farm of Africaさんの挑戦と願い

5、希少な生カカオ豆、その舞台裏へ──感謝を込めて加工所を見学

6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動

7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ

9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ

12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに


農園でランチ〜


ランチは農園の皆さんが用意してくださってました。
ありがとうございます。
ウガンダはとにかく主食、主食、主食〜、主食が豊富なんだそうです。大量の主食を濃いめのスープちょっとで食べる、みたいなのが一般的だそう。農園のスタッフの皆さんのランチも、そんな感じでした。

その主食というのが、まずはご飯、はいお米です。ちょっと細長系のですね。
そしてマトケと呼ばれる食事用の甘くないバナナ。ガーナでも美味しくいただいてました。
さらにウガリ。アフリカではポピュラーなのですが、お芋の一種であるキャッサバ(野菜屋さんで見かけた細長いお芋)を粉にしてお湯で練ったものです。キャッサバはタピオカの原料でもありますよね。


とにかく美味しいのです

果物はマンゴーにパイナップル、そして上の写真左手前に写っているのがジャックフルーツ。あの世界一でっかいフルーツの実の、あれです。
キャベツのコールスローみたいなのもさっぱりしていて美味しかったです。
あとおすすめされたのが、ピーナッツのソース。これは何にかけても美味しかったです。

他にもアボカドや卵、、、さくさんいただきました。ご馳走様でした。


さて、お腹いっぱいになったら、次は発酵所の見学です。


カカオは収穫したら『発酵』させます


カカオポッドをパカっとな


カカオは実を収穫したら、パカっと割って、中のカカオ豆を取り出します。
この時カカオ豆を覆っているパルプ(果肉)はつけたままです。
この果肉が、いわゆる南国フルーツのライチやマンゴスチンみたいな味で美味しいのです。だから、微生物も大好きなんですね。
カカオの産地でしか食べられない、産地の特権ですね。

ちなみに、日本にも冷凍された果肉が入ってきており、チョコロンブスも前の店舗はカフェを併設していましたので、カカオスカッシュとして果肉を炭酸で割ったドリンクを提供していました。


このあとパクッと


あっ、ホワイトカカオみっけ


カカオポッドの中に入っているカカオ豆を割ると、写真のように紫色をしています。
これはカカオお豆に含まれるポリフェノールによるものです。
これが発酵というプロセスによって、タンパク質やアミノ酸はポリフェノールと反応して、カカオ豆は茶色に変色していくのです。




収穫したカカオはフレッシュなうちに、殻を割って、中のパルプがついたままのカカオ豆を集めます。
殻を割った瞬間から空気に触れ発酵が始まるので、スピーディーに行います。
またFarm of Africaさんでは、近隣の契約農家さんからもカカオ豆の買い付けを行い、ここで発酵させています。


カカオの発酵は、木の発酵ボックスにバナナの葉を敷き、その中に入れて行われます。
この木やバナナの葉、この発酵部屋にいる微生物が発酵をもたらしてくれるのです。

まずは嫌気性発酵。白い果肉でぎゅうぎゅうに箱に入っているので密閉状態となります。この酸素のない状態でカカオパルプの糖分が酵母によってアルコールに分解されます。
このアルコールは、次の好気性発酵の栄養源となります。



詳細に記録します


次に好気性発酵です。
カカオ豆を攪拌し、カカオ豆に酸素を満遍なくあてることによって、酢酸菌や乳酸菌が活発に活動します。アルコールが酢酸菌によって酢酸に分解され、乳酸菌によって乳酸が生成されます。
酢酸はカカオ豆に浸み込んで豆の中の細胞を壊していきます。さらに発酵により発熱し、これにより、発芽しなくなるのです。



この過程で、カカオ豆に含まれるタンパク質がアミノ酸に、炭水化物が糖に分解されます。これらが、後のカカオ豆のローストによって香り成分に変化する「前駆体」となります。つまりちゃんと発酵してないと、美味しいチョコレートにはならないってことなんです。
それにしても、これは大変な作業です。

この攪拌を何回行うか、何日発酵にかけるか、それによって豆の中に形成されるアロマも変わります。箱に入れるカカオ豆の量も少ないと温度が上がりきらずに、未発酵になったりするそうです。
チョコレートにした時に感じたい風味は、この発酵である程度コントロールすることができます。
それゆえに、「発酵」はとても大切なプロセスと言えます。



発酵部屋も土足禁止。
掃除も行き届いていて、衛生・安全管理が徹底されています。


ウガンダ訪問記 まとめ(それぞれのページにリンクしています)


1、“赤道の国”ウガンダに向かって、いざ出発!

2、ウガンダ・エンテベ国際空港、そして首都カンパラへ

3、ウガンダの朝がやってきた!旅の始まりを感じて

4、なぜウガンダで?Farm of Africaさんの挑戦と願い

5、希少な生カカオ豆、その舞台裏へ──感謝を込めて加工所を見学

6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動

7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ

9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ

12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに


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