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Farm of Africaのスタッフさんと一緒に農園にて


Farm of Africaってこんな会社


■所在地 ウガンダ共和国
■設立  2016年12月19日 ウガンダ現地法人
■事業内容 カカオとバニラの自社農園、加工、輸出
■従業員 40〜70人(繁忙期により変動)

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登録農家への指導・研修
小規模農家さんへのFarm of Africa独自の細かい買い付けルールの指導、かつ同時に栽培指導や研修も行うことによって、各登録農家の収入向上とFarm of Africaの品質向上のWin-Winの関係を目指します。
環境への配慮 カカオやバニラ単体ではなく、バナナ、日陰樹を複合的に栽培し、土壌保全や生物多様性維持を推進する持続可能な農法と、循環体制を自社農園に作っていきます。
トレーサビリティ
登録・買付
農園状況・労働環境など独自の評価基準を設け、一人一人情報を登録。かつ定期的な査察を実施し、品質を維持しています。
買付も1件1件回り、直接買付することで、トレーサビリティを確立しています。
品質と衛生の両立 一番重要であることは「品質と衛生」にこだわった商品の生産体制。人々の記憶に残るような商品を作ること。


ウガンダで農業に未来を託す、岡野さん


説明してくれる岡野さん

Farm of Africa 代表
2012年からウガンダ現地に在住

アフリカの「枯れた大地」「かわいそうな人々」ではなく「アフリカの真珠」と称されるウガンダの豊かな農産品を、ウガンダの人々と生産して、世界中に届けたいという思いから起業。

岡野さんの原点は、学生時代のカンボジアにありました。
北海道教育大学に通っていた当時、NGOスタッフの一員としてボランティア活動に参加。意気込んで飛び込んだ現場で待っていたのは、自分の無知と無力さを突きつけられる現実でした。

卒業後は一般企業に就職。営業とマネジメントを3年間でしっかり学びます。その後、「現場を知る旅」へ。

バックパックひとつでアジア、アフリカ、中南米の24カ国を巡り、孤児院や学校、現地企業などでボランティアやインターンとして活動しながら、各国の課題や暮らしのリアルに触れていきました。

ウガンダとの出会いは、偶然でした。
たまたま訪れたウガンダの宿に置かれていた1枚のパンフレット──「孤児院でのボランティア募集」。


子どもは元気 ^^


岡野さんを待っていたのは、想像をはるかに超える過酷な状況。
現地で手伝い始め、そして世界を回りながらオンラインでできる事務局の業務を続けました。

そして1年後。孤児院の運営者から届いた1通のメール。「もう施設を閉じたい」。岡野さんは即座に決意します。「自分が現場に入って支える。だから、まだやめないで」と。こうして、ウガンダへの移住が始まりました。

しかし、支援の現場には想像以上の複雑さが潜んでいました。

「支援慣れした人々が、自分から動こうとしない」「助けてもらえるのは“貧しいから”という価値観が根付いてしまう」。現地の人々の中に、他人任せの空気や依存的な意識が広がっていることに、戸惑いと葛藤を覚える日々。

ある父子家庭。父親はアルコール依存症で働かない。一方、支援を受けている子どもは学校に通えている。
ある母子家庭。母親は休まず働き、同じように子どもを学校に通わせている。
何が「正しい支援」なのか、答えのない問いが胸を締めつけます。


農園のみなさん


心を落ち着けるために訪れたケニアで、岡野さんは衝撃的な出会いをします。
元孤児院の施設が、スラム街のシングルマザーのための職業訓練所になっていたのです。そこで作っていたのは、動物をモチーフにしたぬいぐるみ。現地のホテルが土産品として発注し、非常に人気の商品になっていました。

その職場での岡野さんはメンバーに聞きました。
「もし1日休みがもらえたら、何をしたいですか?」
そう尋ねると、ある女性はこう答えたのです。
「ここに来て働きたい」
自分の仕事に誇りを持ち、生き生きと働く彼女たちの姿に、驚いたのです。

ウガンダに戻った岡野さんは、改めて問い直します。
「この国で、本当に意味のある取り組みとは?」
現地での市場調査を進めるなかで、農業の可能性に惹かれていきました。


バニラの実


そして2016年、ウガンダでの新たな挑戦が始まります。
Farm of Africa(ファーム・オブ・アフリカ)──バニラとカカオの栽培・加工を手がける農業プロジェクトを設立。ウガンダ人5名と、浅井さん(後に結婚)とともに、小さな一歩を踏み出しました。

地に根を張ること。誇りを持って働ける場をつくること。
支援ではなく、共に未来をつくるパートナーシップへ。


なぜカカオとバニラなのか


ウガンダは「アフリカの真珠」、The Pearl of Africa と呼ばれています。
水と緑が豊かな大地ということから、こう呼ばれるようになったそうです。

Google Earthで見てみると、ウガンダは赤道直下にありながらも緑豊かな大地であることがわかります ^^
つまりは農業のポテンシャルが高いという訳です。

Farm of Africaがバニラとカカオを扱うこととしたには、以下の3つの理由があります。



1つめは「発酵」のプロセスがあること


バニラもカカオも、収穫してからスピード勝負です ^^
カカオは収穫したらすぐにポッドを割って、中にあるパルプに包まれたカカオ豆を取り出しますが、割った時から発酵が進み始めます。
発酵というプロセスは、その産地だからできること。
だからこそ、品質を上げられる可能性があるのです。


カカオの嫌気発酵


2つめは「マーケットの広がる可能性」


例えばワインを人口の多いインドや中国の人々が飲むようになっているように、ビーントゥーバーチョコレートのような嗜好品としてのチョコレートも、まだまだ世界での需要は増えると予想されます。

2024年、カカオショックと呼ばれるように、カカオの国際市場価格は急騰しました。主に西アフリカでの不作による供給不足が不安材料となっています。
そこで多くのカカオを使う企業は、これまでの取引先だけでなく、別の産地などに目を向けています。
岡野さんは、すでにカカオが不足することを見越して、市場の伸びる可能性を見ていたのです。
バニラも同じように、少し前に不足して高騰していました。先見の目ですね。


ウガンダのスーパーのお菓子棚


3つ目はウガンダの緑の環境


ウガンダは緑で覆われた大地ではありますが、森林伐採が目に見えて行われています。
道を走っていると、おのずと目に入ってきて、これはやばいんじゃないかと思うわけです。
バニラやカカオの栽培には、シェードツリー(日陰を作る高木)が必要です。多様な植物と一緒に森となるアグロフォレストリーが可能です。
これは肥沃な大地をこれからも維持していくことのできる環境にいい、地球にいい農業のあり方です。


農園にはさまざまな植物が

支援ではない農業ビジネスを、ウガンダで岡野さんに出会った浅井さん


2022年5月、浅井さん(ご主人)が一時帰国され、お子さん2人と一緒にチョコロンブスのお店に立ち寄ってくださいました。
その際、Farm of Africaの現在の様子をお話しくださり、付加価値を加えた生カカオ豆のサンプルも見せていただきました。

「Farm of Africaの農園でもカカオが順調に育っていて、あと2〜3年で収穫できるようになります。その時は、ぜひ来てくださいね」と声をかけていただき、私は「はい、行きま〜す!」と即答。

そして今回、そのときの約束をついに実現することができました ^^


3年前、チョコロンブスのお店の前で

浅井さんもまた、バックパックを背負って南アフリカなどを旅してきたひとりです。
「みんながフレンドリーで、笑顔で挨拶してくれる。生活は決して楽じゃないのに、心はとても豊かなんです」と話してくれました。

その一方で、日本は物質的には何不自由のない国。けれども、自殺率は高く、街にはどこか疲れた空気が漂っている。誰もが忙しく、心の余裕を失っているように感じたといいます。

もともと農業ビジネスに関心のあった浅井さんですが、いきなりアフリカで事業を始めるのは現実的ではないと考え、まずは語学力を身につけるためにオーストラリアで1年間のワーキングホリデーを経験。その後、再びアフリカの地を目指して旅に出ました。

そしてたどり着いたのが、ウガンダ。
ある日、日本人が集まるレストランで、起業準備をしていた一人の日本人女性に出会います。それが岡野さんでした。

話を聞くうちに、そのまっすぐな熱意と覚悟に心を打たれ、一緒にやることに。

やがてふたりは、仕事のパートナーから人生のパートナーへと歩みを進めていきました。


ウガンダ訪問記 まとめ(それぞれのページにリンクしています)


1、“赤道の国”ウガンダに向かって、いざ出発!

2、ウガンダ・エンテベ国際空港、そして首都カンパラへ

3、ウガンダの朝がやってきた!旅の始まりを感じて

4、なぜウガンダで?Farm of Africaさんの挑戦と願い

5、希少な生カカオ豆、その舞台裏へ──感謝を込めて加工所を見学

6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動

7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ

9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ

12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに



ウガンダでの朝を迎えました ^^
目覚めもよく、体調もばっちり。問題なし!
身支度を整えて、朝食会場へ。これが離れのカフェテリアといった趣の場所。

前日に朝ごはんの希望をメニュー表から選んで伝えていました。私は普段朝食は取らずにラテだけなのですが、せっかくなのでパンケーキをお願いしていました。
食べ放題?のバナナが置いてあり、ジュースじゃなくてカットフルーツ、そしてコーヒー。

ウガンダはバニラの産地でもあるからか、パンケーキにもバニラのいい風味がしてました。


階段を降りていきます


おっしゃれ〜


ちなみに、ローカルフードで有名なのが「ロレックス」。
なぜロレックスというのか、もちろん時計じゃないよ、食べ物だよ、なのですが
やっと最終日に教えてもらえました ^^


ウガンダ名物?ロレックス

ほんとにこのゲストハウスは大邸宅で、玄関やロビーもこんな贅沢な作りです。




食事が終わったら、部屋に戻って荷物のパッキング。
今日は午前中は近くのFarm of Africaさんのオフィス兼工房の見学です。それが終わったら、車で3時間の移動です。


穴ぼこちゃん、これはぜんぜんきれいな方

幹線道路から脇道に入ると、アスファルトの舗装ではなく、赤土を固めた感じ。
やはり雨が降ったりすると、弱いとこの土が流れて、穴ぼこができてしまうのです。道路改修の予算がついても、半分は横領に消えてしまい、根本的な修繕がなされないのだそう。

車でぐわんぐわんとなりながら、Farm of Africaさんのオフィス兼工房、そして浅井さん岡野さんご夫婦のご自宅に到着。




会社とご自宅を兼ねているのですが、まぁおっきいこと ^^
門構えもしっかりしています。グリーンの鉄の扉に鉄線。そして番犬。夜のセキュリティの人も雇われてます。
ちなみに、この地区の道路に入るところにセキュリティチェックがありました。大家さんや地域の人が雇っているのだとか。そこを通るときには(顔馴染みなので)「Gyebale、Gyebale」(こんにちは〜)って窓を開けて挨拶されてました。
そうして、少しでも安全なまちづくりが行われているのですね。


庭もひろびろ

Farm of Africaの浅井さん、岡野さんご夫妻には、ウガンダ生まれのお二人のお子さんがいらっしゃいます。
この庭で遊んでいらっしゃるんでしょうね ^^


テラスに作られた席に、一同集合。
コーヒーをいただきながら、改めて自己紹介と今回のウガンダツアーへなぜ参加したのかをスピーチしました。

そして、今回の主催者であるFarm of Africaの岡野さん(奥さま)と浅井さん(ご主人さま)のストーリーを伺いました。

長くなるので、ページ改めます ^^


ウガンダ訪問記 まとめ(それぞれのページにリンクしています)


1、“赤道の国”ウガンダに向かって、いざ出発!

2、ウガンダ・エンテベ国際空港、そして首都カンパラへ

3、ウガンダの朝がやってきた!旅の始まりを感じて

4、なぜウガンダで?Farm of Africaさんの挑戦と願い

5、希少な生カカオ豆、その舞台裏へ──感謝を込めて加工所を見学

6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動

7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ

9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ

12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに



一見アマンドショコラ(アーモンドチョコレート)と思いきや、
ちっちっちっ、、、

そのまんまウガンダのカカオが味わえる商品が出来上がりました.
「CACAO BALL カカオボール」そのまんまの名前ですが ^^;

ウガンダ産カカオ70%のチョコレートで、同じくウガンダ産生カカオニブを丸のまま包みました。
全てFarm of Africaから届いたカカオです。



アフリカの真珠と称されるほど緑豊かなウガンダ。
その地で栽培される魅力的な農作物たちを、ウガンダの人たちの丁寧な加工によって心に残るような商品を作り出し世界中へ届けたいという想いから、2016年に日本人による初のカカオとバニラの生産を担うFarm of Africaが誕生しました。



昨年Farm of Africaの浅井さまがお子さんと一緒に当店にお越しくださりました。
その時に、ウガンダでのいろいろな取り組みのお話を伺うことができました。



カカオ豆は温度やpH、糖度などの変化を細かチェックしながら発酵され、半日陰で乾燥が行われます。

その後割れたものや小さなものなどしっかり選別され、常に高品質のカカオ豆に仕上がっています。

通常チョコレートにするには、工房に到着したカカオ豆をローストし、砕いて皮を風選してカカオニブを取り出します。



今回カカオボールで使用しているのは、RAWカカオ豆。
RAWとは生という意味。つまり非加熱のカカオ豆です。

特徴としては、
・加熱により奪われてしまう様々な栄養素がそのまま残っていること
・ローストしたカカオ豆より柔らかく食べやすいということ
・皮の表面は菌が多いのですが、中身は無菌状態であること

皮の菌に触れないように、1粒1粒、Farm of Africaの熟練スタッフさんたちが細心の注意を払い丁寧にナイフで剥いています。
カカオそのままの丸い形で仕上げれる、貴重な製品です。



ご試食いただいたお客様からは
・苦くなくて、チョコレートも甘さが抑えられて、私好み。
・体にいいのがわかります。
・甘いものを控えていたけど、これは罪悪感なく食べられる。
・大人の味。
・硬いのかと思ったら、そうでもないですね。
・おつまみに最高。
・チョコロンブスのチョコレートの中で一番好き。

このような感想をいただいております。


皮を剥かれたホール状のカカオニブ


仕上げにココアパウダーも、光沢剤なども使っていません。
だからちょっぴり不恰好ですが。

そのまんまウガンダ産カカオですので、
召し上がりながら風光明媚なウガンダをイメージしていただけるとうれしいです。

パッケージの写真はFarm of Africaさまからご提供いただきました。
オンラインショップからもご購入いただけます。(←クリック)

ぜひご利用くださいませ。


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