ビーントゥバーの素晴らしさに触れてください!

カカオの産地訪問記


NHKの世界で“素敵”を探す旅「世界はほしいモノにあふれてる」〜人生をハッピーに!情熱アフリカンファッション〜が昨夜放送されました。予告編からワクワク楽しみにしていました。
放送開始に遅れないよう仕事を片付け、急いで帰ってテレビの前に。(といっても夜10時半からなんだけど ^^;)

番組Twitterもこんな風に紹介しています。
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色鮮やかで、個性的で、ポップなアフリカンプリント。思わず笑顔になってしまいそう。ハッピーファブリックとも称されます。

自由で楽しいアフリカンプリントの世界。中には伝統的な柄もあり、そこにはふか~い意味が込められているんだそう。

今夜のせかほしの旅の舞台のひとつ、アフリカ・セネガルの世界遺産 サン=ルイ島。実はここ、“着倒れ文化”が息づく島。
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とーっても楽しく番組を見ました ^^

私もガーナで、ハッピーファブリックを買って帰りました。現在、チョコロンブスのお店の陳列テーブルを覆っています。
ガーナ第二の都市クマシのお店に連れていってもらい、どれにしようか、限られた時間悩んで悩んで決めたのがこちら↓



現地にいるときは頭がいっぱいだったので、ハッピーファブリックに注目して見るのもきっとより楽しめたんだろうなって、今更ながら思います ^^

そこで写真を見返して、ハッピーファブリックを集めて見ました。


まずは、カカオ農園の村に行ったとき。村の首長さんたちにご挨拶。3名の首長さんが身にまとわれているのは、長方形のハッピーファブリック。それをこうしてああしてアシンメトリーに体に巻くのだそうです。


村の小学校での歓迎会の様子。女性、カラフル〜。



カカオ農園での児童労働撲滅のためにがんばっていらっしゃる団体の女性のみなさま。
左の女性のなんて、何種類もの布をはぎ合わせて使ってるんですよ。


車窓から見た人々 ^^





国の管理しているカカオ豆の倉庫に向かっているところ。
右の女性、取引先のガーナの現地担当者さんなんですが、グリーンのワンピースがとっても素敵。こんなわりとシンプルな形は、縫製代800円くらいって言われてました。


道路沿いでもこんな風に販売されてます。
どんだけカラフルなのか、見てるだけでワクワクしてきます。だからハッピーファブリック!^^
番組内で紹介されてたつばめの柄もありますね。
近頃はマスクを同じ生地で作ってコーディネートされてるようです。これがいいんです。



大好きな番組が、レギュラー放送を終了というのはとても残念なんだけど、最後にハッピーファブリックのアフリカンファッションがあって良かった。
なんか元気もらえました。
1つでも買って帰って良かった ^^

今は毎日カカオまみれになるから、おしゃれなんてできなくなってるし、出張も1年ないし。。。
でもそんな中でもエプロンやロンT、そして靴下なんかにちょっとこだわって。

そして、落ち着いたらおしゃれしてあちこち出張行こうっと ^^(体型変わってないか、若干不安だ。。。)




前夜、ホテルのダブルブッキングで別のホテルにチェックインするトラブルがあり、予定されてた食事会がなくなってしまったのはちょっぴり残念 ^^;

逆にランクアップされたホテルがガーナ最後の夜になりました。
調度品からして、アフリカとその歴史を感じます。

お部屋もいい雰囲気でした。バスルームも問題なし。最初の大きなホテルも私はラッキー。他の方は、wifiがダメ、お湯しかでない、水しかでない。。。







まさかのバルーン!


美しい曲線が特徴の椅子は、もしかしてアシャンティ王国のでしょうか


ガーナはカカオを主要な産業と位置づけているので、カカオ豆は全て国が管理しています。カカオ庁(Ghana Cocoa Board)があるんです。このカカオ庁が農家からの買い付けと国内外への販売権を所有しており、政府の認証を受けた企業でなければ直接輸入することはできません。

弊社の取引先で、今回のツアーを主催してくださった立花商店さんは、ガーナ政府と友好関係を築き、特定地域のカカオの輸入が可能になっています。今回訪問した生産者を含むCHILD LABOR FREE(チャイルドレイバーフリー、児童労働のない)でトレーサビリティの取れたカカオというわけです。

いざ、ニューエドゥビアス地区を管理している建物に入ります。




親日家のマネージャーみたい ^^


マネージャーのお話を聞かせていただいたら、向いにある巨大倉庫見学です。まるで映画で見るような世界。
ドーム型の倉庫の向こうは海、ギニア湾。港からそのまま海外へと輸出されます。






話を伺って驚いたのが、入荷してきたカカオ豆を抜き打ちで取り出すのかと思っていたら、なんと全ての麻袋にステンレスの筒を差し込んでカカオ豆を取り出します。その中から必要量を取り検査にかけるんです。
なのでほんとに平均値がわかるのです。




次はQCC(Quality Control Company)で検査の様子を見せてもらいました。
1、よく発酵しているか
2、十分に乾燥しているか水分量チェック
3、煙やその他の異臭がないか
4、粗悪品ではないか
5、虫、割れた豆、破片、異物(カカオ以外のもの)をがないか
6、サイズが均一か

とにかく細かいことまで検査され、等級が決められます。






1粒1粒カットして並べてます


不合格ノート。。。


さらに研究所でも絶えず研究が行われています。
こうして安心安全なカカオ豆が送られてくるのです。





再び、ガーナ第二の都市であるクマシの街にきました。都会です!ここに西アフリカ最大のマーケット(市場)があります。
街中は、車と行き交う人でいっぱい。


体幹きっといいはず


店準備中。日本語?のジャージ??


見つけました!チョコ屋さん。
ガーナでは、もちろん海外のチョコレートは入ってきていますが、国内ブランドはほとんどないそうです。ビーントゥーバーチョコレートを1ブランド見つけたくらい。
もちろんドリンクとして飲む週間もありません。



カカオの生産国世界2位でありながら、換金作物として生産しているから、食文化にはなっていないんです。これが原産国の中南米と大きく異なることです。
こうして外の日が当たるとこで販売というのも、かなりチョコはリスキーですしね。
日本人も夏場のチョコレート需要はかなり少ないように、暑いとこってりしたものはあまり好んで食べません。




だんだんと市場に近づいてきました。ここからここまで、という境界はあまりなさそう。
歩道の上から見ると、うぉ〜、これが西アフリカ最大のマーケットなのね!はぐれないようについていかなければ。




とにかくお店がひしめき合っているので、現地の方についていくのが精一杯。
それでもお店のおばちゃんたち、「これどう?」←おそらくこう言ってる と声をかけてくれます。フレンドリーな感じです。
その時は無視しないで、「また来年ね」とか「次来たときね」←英語が精一杯 と返しておくのがいいそうです。










ほら、写真とってけ、と ^^;


この中から大きいのだしてくれた


美容院も


布やさんも



パンはずっしりした食パンがお好み


私はこのコーラナッツを買って帰りました。そう、コカコーラのコーラナッツ(コカはコカイン)。カカオと同じ「アオギリ科」に属する植物なので、コーラとカカオは親戚みたいなものですね。
カフェインやテオブロミンが豊富で、眠気覚ましとかにかじったりしてるそうです。

帰ってからクラフトコーラ作ってお友達にふるまいました ^^



銅像〜。
なんでも現アシャンティ国王のオトゥムフォ・オセイ・トゥトゥ2世陛下とのこと。

以下wikipediaよりーーー
アシャンティ王国は、1670年から1902年まで、現在のガーナ内陸部にあった王国。首都はクマシ。奴隷貿易により繁栄するが、イギリスとの四次に渡るアングロ・アシャンティ戦争の結果、イギリスに併合された。その後、植民地政府の許可の下、アシャンティ王がクマシに帰還し、アシャンティ王国はガーナ独立後の現在も、ガーナ共和国政府が認める正式な立憲君主制王国としてガーナ共和国内に存在している。

いやいやいやいや、ガーナの中に実は王国があるんです。びっくりっぽん。




クマシからさらに移動して、テマにある大規模なカカオマス工場にやってきました。
ここは撮影NGで。

いやいや、とにかくものすごいスケールです。まさに大規模工場、どんだけ〜。工場内はチョコのいい香り。
やってることは、チョコロンブスの工房で行っていることと同じなのですが。

ローストからスタートして、粉砕され、すり潰され、最後のところでは液体のカカオリカーが段ボールに流しこまれて、クーリングトンネルで冷やされて固まって出てきます。この工場はカカオマス工場なので、仕掛品を作られてます。
ここが世界のカカオの供給元になってると思うと、とても貴重なラインを見ることができました。

カカオバターの搾油機も巨大。何トンの圧をかけているんでしょう。カカオバターを絞った後のものはカカオケーキ(ココアケーキ)と呼ばれていますが、なるほどほんとにスポンジケーキみたいになってるです ^^ ちなみにこのカカオケーキを粉砕したものがココア、なんですね〜。

これらがヨーロッパや日本に送られ、原料メーカーや大手製菓メーカーなどで使われてるとのこと。




ガーナの夕陽


この地区は、住居とカカオ農園、そしてすぐ横に学校もあります。

印象はとにかくきれい。ゴミとか落ちていません。実は少し心配していた匂いもまったく感じませんでした。






そして学校に案内されました。
なんと歓迎会をしてくださるとのこと。

ここからは自分たちが撮影するのはNG。アテンドしていただいたNPOの方は、顔馴染みなのでその方が記録用に撮ってくださいました。


教室にい〜っぱいの皆さま


英語から現地語へ訳されてます


まさかの1人ずつスピーチ


リズムよく拍手、拍手をしてくださいました。

そして次にこの地区の首長さんに、ごあいさつ。


日本から、ガーナのカカオ豆を使ってチョコレートを作っている小さいメーカーですと紹介がありました。

そして、感謝の意を伝えると、思いがけない言葉をいただきました。

「あななたちのおかげで、ここの子供たちは100%学校に行っています。
そして私たちの生活も良くなりました」

なんということでしょう。

それまで「国際貢献」というのはそういう役割の方にお願いして、自分は自分の仕事を精一杯やることと思っていたのですが、
そうか、こうしてこちらのフェアトレードのカカオ豆を使い続けることで、好循環が起こせているんだ、ということを実感しました。






そして、この事実を伝えたい。自分で見て体験した事実を伝えたいと思いました。

なんとご飯、ご馳走になりました ^^




お腹いっぱいになって、この村を後にしました。



クマシから車で約3時間半くらいで到着したのが、アシャンティ州のタノ地区。
子供の権利保護のために活動するローカルNGO(CRADA)の皆さんとも合流しました。




村に入ると、早速たくさんのカカオ豆の乾燥台が並んでいました。

そして、何やらワイワイいいながら(笑)、こんなふうにかき混ぜるんだとやって見せてくださいました。


発酵を終えて乾燥始め。まだパルプが残ってしっとりしています。


乾燥を始めて数日経つと、ベトベト感なくさらさらに。


さらに農園の中に入っていきます!
カカオ農園はメキシコのソコヌスコに続いて、2度目。ドキドキ。
シェードツリーのおかげで。いい感じの日陰ができてます。



さっそく実り多きカカオがお出迎えしてくれました ^^





農園を案内してくれながら、時折カカオをとり、パカっと割って中を見せて食べさせてくださいました。
う〜ん、甘酸っぱくてジュ〜スィ〜 ^^



ほら、こんなに立派に育ってるのよ、って自慢げに見せてくれます。

ちなみにぷっくりしたラグビーボール形が特徴のこのカカオは「フォラステロ種」。
生産量は世界のカカオ全体の約80%になります。



そしたら、「発酵のやり方を見せてやるよ」って始まりました。


ナタでカカオポットを割って


中のパルプがついたままのカカオ豆を取り出します


だいぶ溜まってきたら山がたに整えて


バナナの皮でしっかりと覆います


最後はバナナの葉をカカオや木の棒で抑えてできあがり。
これはアフリカで行われているヒープ法という発酵法。もちろん実際はもっと大量にやります。

こうして、実際にみせてくださるのがとってもうれしいです。


そして次は、「よっし、人工受粉をみせてあげるよ」と。
私のイメージでは、昔耳掻きの反対についていたふわっふわのタンポがでてくるのかな、それともなんかすごい装置がでてくるのかな。




こうして、ちょん ちょん ちょん


(⊙ꇴ⊙)


なるほど、とても手間と根気のいる作業なのね。

きちんと手入れの行き届いた広い農園でした。



苗を育てたり、植え付けされてるものも見られました。
苗はシェードツリーとなるバナナの木と一緒に植えられていました。




農園のそばには住居があります。
今日は休みだからと、昨夜飲みすぎて寝てる人も ^^




その一角にあった倉庫。
とーーーーーーってもきれいに環境整備されてあり、見習わなくてはと思いました。




農園で記念撮影。
カカオの生産者さん、現地のNGO、日本の商社、日本のNPO、そして私たち作り手が大集合!





出発して3日目、ガーナ2日目の朝は朝の4時半集合 ^^;
首都クマシから、ガーナ第2の都市アクラへ移動します。今回は国内線で40分のフライト。飛行機に乗られるガーナの方は、身なりもきちんとした方ばかり。皆さんが挨拶したり席を譲ったりしてる方は、きっと有名人 ^^




早くも着陸態勢に入りました〜。窓の外を見ると、ガーナ第2の都市アクラの街がどんどん近づいてきます〜。
広い平野に、茶色の屋根や道路。

しばらくして、着陸〜。バンに乗って移動です。



途中、ホテルによって朝食です。
私は朝はほとんど食べないのですが、せっかくなのでね。豆を煮たのとかオムレツとか普通に美味しかったです ^^

ここで現地で活動する国際協力NGO、認定NPO法人ACEの近藤さんと合流。

ACE(エース)は、「子ども、若者が自らの意志で人生や社会を築くことができる世界をつくるために、子ども、若者の権利を奪う社会課題を解決する」ことをパーパス(団体の存在意義)に掲げ活動している日本生まれのNGOです。インドのコットン生産地、ガーナのカカオ生産地で、子どもの教育や貧困家庭の自立支援を行うほか、企業との協働、消費者への啓発活動、国際社会や政府への政策提言を行っています。
詳細はACEのHPをご覧ください。

ACEのスマイルガーナプロジェクトの話を交えながら、現地の状況を聞きました。
「カカオを作り続けるために、子どもを働かせる」のではなく
「カカオを作り続けるために、子どもを学校に行かせる」に変えることが大切なんだそうです。

特に印象的だったのが、学校を作ればいいというものではなく(ガーナの就学率は93%なんだろう)、学校に行っても先生が(雨だから、遠いから、気が向かないから)いないので、家に帰ったり、子どもの労働に頼らざるを得ない状況を、周りが見てみないふりをしていることなど、様々な問題が複雑に絡み合っているのだと知りました。


これから車で約3時間半かけて、ACEが支援されている村に向かいます。
しばし、車窓の風景をお楽しみください ^^


通勤でバス待ちでしょうか





建築中にお金がなくなったから工事が途中でストップ!




くつした屋さん ^^





下着やさん ^^


商売始めようと思ったら、おそらく最初は単品で頭にのっけて売るスタイル。機動性ばっちり。
それから、路肩でビーチパラソル立てて商品を並べるスタイル。いかに商品を見やすく陳列するかがポイントです。
その後、建物のお店にステップアップしているようです。


学校が見えました


公立の制服は茶色ベースです




住宅地のカラフルな壁


美容院さん


アフリカ大陸、初上陸です!
さすがに、アフリカ行ったことある人は身内や友達にはいないので、しっかりとこの目でどんな国か見て見たいというワクワク感が、移動疲れより勝っています。

空港からは、バン1台で移動。



車窓から、いきなり、わぉ〜〜〜〜!
テレビで見たことある、あの風景。頭に荷物をのっけて運んでらっしゃいます!


首都アクラは都会〜。大きなビルや建物がいっぱい。そして車もいっぱい。

で、信号で車が止まると。。。




信号で車が止まると、すすっとそばを歩かれてさりげなくアピール。決してしつこい売込みはなし。皆さんほぼ単品販売 ^^
これが、ガーナスタイル。
左は茶封筒屋さん。右はバナナチップ屋さん。




17世紀から奴隷貿易の拠点・植民地時代が長く続き、1957年に当時のイギリス領ゴールド・コーストから独立したガーナ。

ここがガーナの独立を祝うために造られた「独立広場」で、ガーナ国旗のデザインから「ブラックスター広場」とも呼ばれています。

広場の後ろにはギニア湾が広がっています。




車窓から見える景色も、都会と郊外とでだいぶちがいますね。




ショッピングセンターに行くと、ガーナで初めての日本語発見!?
あれ?これってユニクロのロゴっぽい〜 ^^; そして商品は無印っぽい〜。一見洗練されてる感じ。

さりげなくパッケージにも日本語が書いてあって、あたかも日本製品みたいな。。。
はい、もちろん中国でございます。さすがです。



食品売り場です。なんだ、このミロの山は!
現地の方いわく、ガーナでは、カカオはミロのもとと思ってる人もいるって。街にもネスレの大きなビルが目立ってました。



海外の食料品売り場で、必ずと言っていいくらい目にするキッコーマンのソイソース。

ガーナでも安定の品揃え。

やっぱりうれしいもんですね ^^

しかも他の海外メーカーの3倍くらいの価格でした。




お客さんはまばら。値段は日本とそんなかわらない感じでした。
市場や、道でみかけた頭に荷物をのっけた商売人さんから普段は買ってるんでしょうね。




ガーナのホテルは、空港近くのBest Western Premier Accra Airport Hotel 。とっても広くて清潔で虫もいない(これ大切)、水圧も大丈夫。シャワーヘッドが浴槽の横についてる!^^



これが、ガーナの通貨セディです。

1セディは18円くらい。

アメリカドルを持っていって、ホテルで両替。
基本、クレジットカードは使えないと思っておいたほうがいいのだそうです。



2019年10月7日〜12日、取引先の商社によるガーナカカオ産地ツアーが開催されました。

ガーナは日本のカカオ豆の輸入ダントツ1位。全体の約70%以上をガーナ産のカカオ豆が占めています。
だから、チョコレートと言えばガーナ、なんですね ^^
ちなみに生産量でいうと、ガーナは世界第2位、1位はお隣のコートジボワールです。

さらに、チョコレートのことを調べていると「児童労働」ということを聞くようになりました。カカオ農園で子どもが働かされている?それはどういうことなのか、自分でしっかり確かめたいと思ったのです。

ガーナツアーの開催は初めてということで、こんな機会は2度とないかもしれないじゃないですか。無理を言って日程を調整していただき参加することができました。
何しろ弊社バルーン事業は10月がマックス繁忙期。出発の前も泊まりで現場に入っていました。



と、その前に、、、
ガーナに渡航するにはビザが必要で、ビザを発給してもらうためには、黄熱病の予防接種を受けなければいけません。

これ甘く見てた。
やっとツアーのチケットの連絡があり、みなさんビザ取っといてくださいね〜と言われたので、その前に予防接種しなくっちゃと、早速福岡検疫所に電話。

そしたら「え?黄熱ワクチン接種は、予約でいっぱいですよ。1ヶ月前から予約が始まりますが、すぐにいっぱいになりましたよ。東京からも接種に来られますよ」って。。。

あらま。厚生労働省のHPを見たら、なるほど、検疫所で月1とか2回しか実施されてない。
だったらと長崎、鹿児島に電話するも、予約でいっぱい。や、やばいぞ。。。出発の10日前には接種しておかないといけないし、何よりその証明書イエローカードがないと、ビザ発給してもらえない!

日程の近いところから、電話しまくり。北海道は空いてたけど、さすがにもうちょっと探してみますと。
注射してもらうだけなのに、どんだけ費用かかるねん。。。

それで、やーーーーっと、大阪市立総合医療センターで予約できました。(申し込みから確定するまでまた日にちがかかった)
ふ〜 ^^; 
そもそもワクチンの量が少ないのよね。だから間に合わないなんて泣き言言っても、知らんがな〜ってなるのよね。

さらにビザは、これまた指定の日に東京まで行けないので、代理店にお願いすることにしました。



病院では、先ず先生による感染症予防についての座学があって、その後一人ずつ接種。イエローカードをゲットして、そのまま病院のポストにビザ発給のための書類発送。このイエローカードは、生涯有効なのです。

そうそう、電話予約の時に、マックのポテトばりに
「一緒にマラリアの予防もいかがですか〜?」と言われて、条件反射に「けっこうです〜」と言っちゃったものの、やっぱりマラリア怖いかもと、当日飲み薬を処方していただきました。
現地に行く前からと帰国してからも、合計2週間飲み続ける薬です。


ほんと、やれやれで黄熱病のワクチンを接種でき、ビザが届いたのは、出発の1週間を切っていました。

セーフ ^^

ちなみにガーナへのルートは、成田空港発着でドバイでトランスファー。片道20時間以上って ^^;

今回のツアーでは、カカオ農園、大規模なカカオマス加工工場、ガーナ政府が管理する倉庫や品質管理センターの視察のほか、子どもの権利保護のために活動するローカルNGOとの交流なども予定されています。



10月7日、成田国際空港に20時に集合。
エミレーツ航空です。

おぉ〜、中に螺旋階段がある〜。これ、某飛行機オタクの知り合いの投稿で見たことあるー ^^
うちら、もちろん1階のエコノミー ^^




約11時間半でドバイに到着。朝4:15だけあって、空港は人もまばら。もはや時間感覚ないけどね。
しかしさすがハブ空港。でっかいね〜。
そして3時間後に再び搭乗。
ドバイから、いよいよガーナに向かって約8時間ちょっとのフライトです。

成田からは、若干空席があったものの、今度は満席。しかもお隣さん、私の席にはみ出してる〜。はい、とってもふくよかな女性。さらにその隣はどでかい男性 ^^;

おとなりの女性、3回ヘルプコールがありまして、要は(お腹にめりこんでる)ベルトがはずせなくて、私が外してあげましたとさ ^^;

エミレーツ航空のいいとこは、とにかくDVDチャンネルが豊富。日本の映画だけでも10本以上あったので、寝れない私でもたいくつせずにすみました。


ドすっぴんで失礼〜 ^^;
成田から20時間以上かけて、無事にガーナのアクラ・コトカ国際空港に到着しましたー。

ちなみに、寒がりの私はばっちり長袖長ズボンで、機内も凍えることなく過ごせました(これ大切 ^^)



トウモロコシの粉を練って焼いたトルティージャ。
レストランでは必ずでてきます。


お皿には骨がどーん ^^; 骨髄のグリル


ユネスコ無形文化遺産に認定されたメキシコ伝統料理


そう、メキシコは美食の国なのです ^^
古代からカカオを珍重していたメキシコですが、庶民も食するようになったらカカオやチョコレートを料理にも使うようになりました。それがメキシコの名物料理、「モレソース」です。

ちなみに「Mole:モレ」はソースのことで「モーレ」とも言われたりします。

モレにもいろんな種類がありまして、材料の違いから赤いのやら緑や黄色や黒いのやら、よりどりみどりちゃん。
そして家庭によって材料や作り方も異なる、家庭の味があるそうです。

今回のメキシコ滞在中では、毎日モレソースのお料理をいただいてました。

2日目に訪問した、タパチュラのCHOCO ELENAのおかみさんに、作り方を教えていただきました。


モレソースの材料とレシピ

黒くて平べったいのがとうがらし、4種類。これでモレの色が決まるのです。あらかじめ炙っておきます。

シナモン、アーモンド、レーズン、にんにく、タイム、ピーナッツ、ローレル、クミン、クローブ、塩、こしょう、パン、かぼちゃの種、玉ねぎ。パンはとろみを出すため。すべて火を通しておきます。
写真に写ってないですが、バナナ(料理用のプランテイン)1本はスライスして油で揚げておきます。

そして真ん中ちょい上にある丸くて平べったいのがチョコレート。


とうがらしは、アンチョ、ムラート、グアヒージョ、パッシージャ(私の聞き取りが正しければ ^^;)という種類。市場で買えます。
どのとうがらしを使うのかで、個性がでるんですね。



小鍋に入れて、炒め煮。
いろんなスパイスやナッツが入ってるので、香りが立って、ここまではスパイスカレー、みたいな??



さて、メタテ(石の台)とマノ(石の棒)の登場です!
そう、古代より使われている調理道具です。カカオやスパイスをすりつぶすものです。側面がカラフルでメキシカ〜ン ^^




手首のスナップを効かせながら、マノですりつぶしていきます。




別のお鍋では、鶏肉がコトコト煮込まれていました。チキンスープごと今すりつぶしてドロドロになった材料とを合わせて、ここでチョコレート投入〜。さらに30分煮込みます。

見た目はまるでカレーのようですね。



チキンのモレソース煮込み、そのお味は ^^


はい、サフランライスにかけて、出来上がり〜。いや、ほんと見た目カレーだし。

どれどれ。あら、まぁ、おいしいっ ^^
スパイスやとうがらしのせいか、とても複雑な風味がします。あんなにでっかいとうがらしが入っていたけど、そんな辛くはないんです。甘みととろみの中に、いろんなスパイスが顔を覗かせて、酸味もあってフルーティ。そしてチキンにあう〜。

正直、メキシコ滞在中は毎日食べていたモレソースですが、こちらのが一番美味しかったです ^^

スーパーでは、モレソースのレトルトや瓶詰め、そしてペーストの量り売りもあります。やっぱり日本でいうところのカレーな感覚 ^^




ちなみにメキシコシティのおされレストランでは、しゃれとんしゃ〜なモレソース。
ズッキーニの花がどうよ。別添えでライスがありました。



市場では、あちらこちらにとうがらしの山!いろんな種類がどっさりありました。

チョコレートを使うソースが一般的な家庭料理になるくらい、メキシコではチョコレートが日常的な存在なのだと、改めて知ることができました。
ぜひ、とうがらしを手に入れて、モレソース作ってみよーっと ^^




そういえば、メキシコシティのレストランではバッタさんがいらっしゃいました ^^;

昆虫食がメジャーというわけではないようで、やっぱり珍味になるんでしょうね。今回はコース料理で、アボカドをたっぷり使ったサルサソースのワカモレにどっさりトッピングしてありました。トルティージャやタコスと一緒に召し上がれ〜なのです。

メキシコではバッタは辛めの味付けをして、油で揚げたものが食べられるのだそうです。なので、クリーミーなアボカドにぴったり!?でした。

現場からは以上ですっ!^^




タパチュラから飛行機で約2時間。首都のメキシコシティへ。一気に2250メートル!富士山の五合目 ^^;
そして車で走っていると、とってもカラフルな街が!

ガイドさん曰く、昔はここはスラム街が治安が悪く、困ったメキシコ政府が街全体をカラフルに染めるという対策をとったそうです。すると、色の持つ力でしょうか、住民も意識が変わり治安がよくなり、さらに観光に来る人が増え、それでまた見られるという意識からどんどん街がよくなったんだそうです。ステキ ^^




ランチは、観光客御用達の、席数が多く広くて明るい雰囲気のブッフェレストランです。様々なメキシコ料理が楽しめます。
何が良かったって、バンドの演奏が始まり、歌はじまった〜と思ったら、あれ、あれあれ?美空ひばりさんの「川の流れのように」じゃないですか。私たちの方を向いて歌ってくださってる。
なるほど〜。海外観光客向けのサービスなのですね。お次の中国人観光客さんも盛り上がってました。そのあとはイタリアだったかな。なかなか印象的でした。





さて到着したのは、テオティワカン遺跡。世界遺産に登録されてます。
以下、Wikipediaより ^^

紀元前2世紀~6世紀、メキシコ中央高原で繁栄した古代メソアメリカ最大の宗教都市国家。当時のアメリカ大陸では最大規模を誇り、メソアメリカの中心的都市として機能していた。

テオティワカン人の宇宙観、宗教観を表す極めて計画的に設計された都市で太陽のピラミッド、月のピラミッドそして南北5キロにわたる道(「死者の大通り」)が基点となり各施設が配置されている。


はい、ピラミッド、登りま〜す。って。。。えー、心の準備が ^^;
ここで遅れを取るまいと、極めて冷静さを保ちながら、でも実は必死で登りました!いや、階段急だし。

「登れるピラミッド」としては世界一の高さを誇ります!




登るのは膝が笑うし、降りるほうが、超怖いし。ぜったい毎日誰か落ちてる!



月のピラミッド、制覇!
私、一応たくらみ屋(←株式会社なのです)の一員ですので、ここはたくらみキャップをかぶってメキシコデビューとさせていただきました ^^



次、太陽のピラミッド、登りま〜す、って。。。
うっ。。。大丈夫か自分。

右から二人目の女性は、肩をだしちゃって、肩のとこ日焼け止め塗ってなかったから、皮むけたって。
真ん中の男性、帽子かぶってなかったから、鼻の皮むけたって。
そう、ここは標高高いとこなの ^^


太陽のピラミッド、制覇! 月のビラミッドさん、よしよし ^^



南北に貫く都市のメインストリートは「死者の大通り」と呼ばれ、長さ4km、幅45m。


大昔に、こんな街を整備したなんて、ただただすごいな〜と思ったのでした。メキシコを知る上では欠かせない、テオティワカン遺跡でした。
特にピラミッドといえば王墓とばかり思っていたのに、テオティワカンのピラミッドの特徴は、王墓としてではなく、宗教儀礼のために建造されたということに驚き。そう、そこで生贄の儀式なんかも行われたんですね。




テオティワカン遺跡をあとにして、そばにあるお土産屋さんへ。おぉ〜、サボテン、そう、メキシ〜コといえばサボテン(のイメージ)!
そしてなにかウィットなガイコツさんたち。




テオティワカン文明が発展した要因として、この地が黒曜石の産地だったからだと言われています。宝石や武器、調理用具など様々な用途で使われていた黒曜石のおかげで、富を築きあげることができたそうです。



竜舌蘭はプルケ酒やテキーラ、繊維作物としてメキシコで広く栽培されています。




テキーラの試飲が用意されて、みなさんごくごく。あ、私は遠慮しておきました。お土産に好評のようでした ^^
私は、試飲のコップがのせてあるスカルちゃんのお盆がきになっていたのでした〜。


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