ビーントゥバーの素晴らしさに触れてください!

Column

カカオ豆の産地訪問やビーントゥーバーの事など語っていきます。

Farm of Africaのスタッフさんと一緒に農園にて


Farm of Africaってこんな会社


■所在地 ウガンダ共和国
■設立  2016年12月19日 ウガンダ現地法人
■事業内容 カカオとバニラの自社農園、加工、輸出
■従業員 40〜70人(繁忙期により変動)

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登録農家への指導・研修
小規模農家さんへのFarm of Africa独自の細かい買い付けルールの指導、かつ同時に栽培指導や研修も行うことによって、各登録農家の収入向上とFarm of Africaの品質向上のWin-Winの関係を目指します。
環境への配慮 カカオやバニラ単体ではなく、バナナ、日陰樹を複合的に栽培し、土壌保全や生物多様性維持を推進する持続可能な農法と、循環体制を自社農園に作っていきます。
トレーサビリティ
登録・買付
農園状況・労働環境など独自の評価基準を設け、一人一人情報を登録。かつ定期的な査察を実施し、品質を維持しています。
買付も1件1件回り、直接買付することで、トレーサビリティを確立しています。
品質と衛生の両立 一番重要であることは「品質と衛生」にこだわった商品の生産体制。人々の記憶に残るような商品を作ること。


ウガンダで農業に未来を託す、岡野さん


説明してくれる岡野さん

Farm of Africa 代表
2012年からウガンダ現地に在住

アフリカの「枯れた大地」「かわいそうな人々」ではなく「アフリカの真珠」と称されるウガンダの豊かな農産品を、ウガンダの人々と生産して、世界中に届けたいという思いから起業。

岡野さんの原点は、学生時代のカンボジアにありました。
北海道教育大学に通っていた当時、NGOスタッフの一員としてボランティア活動に参加。意気込んで飛び込んだ現場で待っていたのは、自分の無知と無力さを突きつけられる現実でした。

卒業後は一般企業に就職。営業とマネジメントを3年間でしっかり学びます。その後、「現場を知る旅」へ。

バックパックひとつでアジア、アフリカ、中南米の24カ国を巡り、孤児院や学校、現地企業などでボランティアやインターンとして活動しながら、各国の課題や暮らしのリアルに触れていきました。

ウガンダとの出会いは、偶然でした。
たまたま訪れたウガンダの宿に置かれていた1枚のパンフレット──「孤児院でのボランティア募集」。


子どもは元気 ^^


岡野さんを待っていたのは、想像をはるかに超える過酷な状況。
現地で手伝い始め、そして世界を回りながらオンラインでできる事務局の業務を続けました。

そして1年後。孤児院の運営者から届いた1通のメール。「もう施設を閉じたい」。岡野さんは即座に決意します。「自分が現場に入って支える。だから、まだやめないで」と。こうして、ウガンダへの移住が始まりました。

しかし、支援の現場には想像以上の複雑さが潜んでいました。

「支援慣れした人々が、自分から動こうとしない」「助けてもらえるのは“貧しいから”という価値観が根付いてしまう」。現地の人々の中に、他人任せの空気や依存的な意識が広がっていることに、戸惑いと葛藤を覚える日々。

ある父子家庭。父親はアルコール依存症で働かない。一方、支援を受けている子どもは学校に通えている。
ある母子家庭。母親は休まず働き、同じように子どもを学校に通わせている。
何が「正しい支援」なのか、答えのない問いが胸を締めつけます。


農園のみなさん


心を落ち着けるために訪れたケニアで、岡野さんは衝撃的な出会いをします。
元孤児院の施設が、スラム街のシングルマザーのための職業訓練所になっていたのです。そこで作っていたのは、動物をモチーフにしたぬいぐるみ。現地のホテルが土産品として発注し、非常に人気の商品になっていました。

その職場での岡野さんはメンバーに聞きました。
「もし1日休みがもらえたら、何をしたいですか?」
そう尋ねると、ある女性はこう答えたのです。
「ここに来て働きたい」
自分の仕事に誇りを持ち、生き生きと働く彼女たちの姿に、驚いたのです。

ウガンダに戻った岡野さんは、改めて問い直します。
「この国で、本当に意味のある取り組みとは?」
現地での市場調査を進めるなかで、農業の可能性に惹かれていきました。


バニラの実


そして2016年、ウガンダでの新たな挑戦が始まります。
Farm of Africa(ファーム・オブ・アフリカ)──バニラとカカオの栽培・加工を手がける農業プロジェクトを設立。ウガンダ人5名と、浅井さん(後に結婚)とともに、小さな一歩を踏み出しました。

地に根を張ること。誇りを持って働ける場をつくること。
支援ではなく、共に未来をつくるパートナーシップへ。


なぜカカオとバニラなのか


ウガンダは「アフリカの真珠」、The Pearl of Africa と呼ばれています。
水と緑が豊かな大地ということから、こう呼ばれるようになったそうです。

Google Earthで見てみると、ウガンダは赤道直下にありながらも緑豊かな大地であることがわかります ^^
つまりは農業のポテンシャルが高いという訳です。

Farm of Africaがバニラとカカオを扱うこととしたには、以下の3つの理由があります。



1つめは「発酵」のプロセスがあること


バニラもカカオも、収穫してからスピード勝負です ^^
カカオは収穫したらすぐにポッドを割って、中にあるパルプに包まれたカカオ豆を取り出しますが、割った時から発酵が進み始めます。
発酵というプロセスは、その産地だからできること。
だからこそ、品質を上げられる可能性があるのです。


カカオの嫌気発酵


2つめは「マーケットの広がる可能性」


例えばワインを人口の多いインドや中国の人々が飲むようになっているように、ビーントゥーバーチョコレートのような嗜好品としてのチョコレートも、まだまだ世界での需要は増えると予想されます。

2024年、カカオショックと呼ばれるように、カカオの国際市場価格は急騰しました。主に西アフリカでの不作による供給不足が不安材料となっています。
そこで多くのカカオを使う企業は、これまでの取引先だけでなく、別の産地などに目を向けています。
岡野さんは、すでにカカオが不足することを見越して、市場の伸びる可能性を見ていたのです。
バニラも同じように、少し前に不足して高騰していました。先見の目ですね。


ウガンダのスーパーのお菓子棚


3つ目はウガンダの緑の環境


ウガンダは緑で覆われた大地ではありますが、森林伐採が目に見えて行われています。
道を走っていると、おのずと目に入ってきて、これはやばいんじゃないかと思うわけです。
バニラやカカオの栽培には、シェードツリー(日陰を作る高木)が必要です。多様な植物と一緒に森となるアグロフォレストリーが可能です。
これは肥沃な大地をこれからも維持していくことのできる環境にいい、地球にいい農業のあり方です。


農園にはさまざまな植物が

支援ではない農業ビジネスを、ウガンダで岡野さんに出会った浅井さん


2022年5月、浅井さん(ご主人)が一時帰国され、お子さん2人と一緒にチョコロンブスのお店に立ち寄ってくださいました。
その際、Farm of Africaの現在の様子をお話しくださり、付加価値を加えた生カカオ豆のサンプルも見せていただきました。

「Farm of Africaの農園でもカカオが順調に育っていて、あと2〜3年で収穫できるようになります。その時は、ぜひ来てくださいね」と声をかけていただき、私は「はい、行きま〜す!」と即答。

そして今回、そのときの約束をついに実現することができました ^^


3年前、チョコロンブスのお店の前で

浅井さんもまた、バックパックを背負って南アフリカなどを旅してきたひとりです。
「みんながフレンドリーで、笑顔で挨拶してくれる。生活は決して楽じゃないのに、心はとても豊かなんです」と話してくれました。

その一方で、日本は物質的には何不自由のない国。けれども、自殺率は高く、街にはどこか疲れた空気が漂っている。誰もが忙しく、心の余裕を失っているように感じたといいます。

もともと農業ビジネスに関心のあった浅井さんですが、いきなりアフリカで事業を始めるのは現実的ではないと考え、まずは語学力を身につけるためにオーストラリアで1年間のワーキングホリデーを経験。その後、再びアフリカの地を目指して旅に出ました。

そしてたどり着いたのが、ウガンダ。
ある日、日本人が集まるレストランで、起業準備をしていた一人の日本人女性に出会います。それが岡野さんでした。

話を聞くうちに、そのまっすぐな熱意と覚悟に心を打たれ、一緒にやることに。

やがてふたりは、仕事のパートナーから人生のパートナーへと歩みを進めていきました。


ウガンダ訪問記 まとめ(それぞれのページにリンクしています)


1、“赤道の国”ウガンダに向かって、いざ出発!

2、ウガンダ・エンテベ国際空港、そして首都カンパラへ

3、ウガンダの朝がやってきた!旅の始まりを感じて

4、なぜウガンダで?Farm of Africaさんの挑戦と願い

5、希少な生カカオ豆、その舞台裏へ──感謝を込めて加工所を見学

6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動

7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ

9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ

12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに



ウガンダでの朝を迎えました ^^
目覚めもよく、体調もばっちり。問題なし!
身支度を整えて、朝食会場へ。これが離れのカフェテリアといった趣の場所。

前日に朝ごはんの希望をメニュー表から選んで伝えていました。私は普段朝食は取らずにラテだけなのですが、せっかくなのでパンケーキをお願いしていました。
食べ放題?のバナナが置いてあり、ジュースじゃなくてカットフルーツ、そしてコーヒー。

ウガンダはバニラの産地でもあるからか、パンケーキにもバニラのいい風味がしてました。


階段を降りていきます


おっしゃれ〜


ちなみに、ローカルフードで有名なのが「ロレックス」。
なぜロレックスというのか、もちろん時計じゃないよ、食べ物だよ、なのですが
やっと最終日に教えてもらえました ^^


ウガンダ名物?ロレックス

ほんとにこのゲストハウスは大邸宅で、玄関やロビーもこんな贅沢な作りです。




食事が終わったら、部屋に戻って荷物のパッキング。
今日は午前中は近くのFarm of Africaさんのオフィス兼工房の見学です。それが終わったら、車で3時間の移動です。


穴ぼこちゃん、これはぜんぜんきれいな方

幹線道路から脇道に入ると、アスファルトの舗装ではなく、赤土を固めた感じ。
やはり雨が降ったりすると、弱いとこの土が流れて、穴ぼこができてしまうのです。道路改修の予算がついても、半分は横領に消えてしまい、根本的な修繕がなされないのだそう。

車でぐわんぐわんとなりながら、Farm of Africaさんのオフィス兼工房、そして浅井さん岡野さんご夫婦のご自宅に到着。




会社とご自宅を兼ねているのですが、まぁおっきいこと ^^
門構えもしっかりしています。グリーンの鉄の扉に鉄線。そして番犬。夜のセキュリティの人も雇われてます。
ちなみに、この地区の道路に入るところにセキュリティチェックがありました。大家さんや地域の人が雇っているのだとか。そこを通るときには(顔馴染みなので)「Gyebale、Gyebale」(こんにちは〜)って窓を開けて挨拶されてました。
そうして、少しでも安全なまちづくりが行われているのですね。


庭もひろびろ

Farm of Africaの浅井さん、岡野さんご夫妻には、ウガンダ生まれのお二人のお子さんがいらっしゃいます。
この庭で遊んでいらっしゃるんでしょうね ^^


テラスに作られた席に、一同集合。
コーヒーをいただきながら、改めて自己紹介と今回のウガンダツアーへなぜ参加したのかをスピーチしました。

そして、今回の主催者であるFarm of Africaの岡野さん(奥さま)と浅井さん(ご主人さま)のストーリーを伺いました。

長くなるので、ページ改めます ^^


ウガンダ訪問記 まとめ(それぞれのページにリンクしています)


1、“赤道の国”ウガンダに向かって、いざ出発!

2、ウガンダ・エンテベ国際空港、そして首都カンパラへ

3、ウガンダの朝がやってきた!旅の始まりを感じて

4、なぜウガンダで?Farm of Africaさんの挑戦と願い

5、希少な生カカオ豆、その舞台裏へ──感謝を込めて加工所を見学

6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動

7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ

9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ

12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに



ウガンダのエンテベ国際空港に到着。巨大ゴリラさんが迎えてくれました ^^;
私は座席が前だったぶん、イミグレも並ぶことなくスムーズに通過しました。
空港出口で、今回の参加者13人とFarm of Africaの浅井さん(ご主人)と合流。

ウガンダには、野生のマウンテンゴリラが生息するブウィンディ原生国立公園やムガヒンガ国立公園があります。世界中のマウンテンゴリラの約半数が生息するのがブウィンディ原生国立公園なんだそう。
なので、ウガンダといえば「ゴリラ」なんですね。


ウガンダは赤道直下


ウガンダってどんな国


どうもいろいろサイトで見た情報は、間違っているものも多くて、けっこう残念な思いもしました。
外務省が公表している情報としては

1、面積:やや本州と同じ
2、人口:4,590万人(2024年、ウガンダ国勢調査←はたして ^^;;;)
3、首都:カンパラ
4、民族:バガンダ族、ランゴ族、アチョリ族等 やはり他民族あるあるで、民族間の紛争や同族の贔屓とかがあるそうです
5、言語:英語、スワヒリ語、ルガンダ語 ← 実際はルガンダ語(ガンダ語)がメイン、英語は農村の一部の人まで、スワヒリ語は話す人あまりいないそうです
6、主要貿易品目(2022年、世銀)
 (1)輸出 コーヒー、サトウキビ・甜菜糖、石油、セメント、カカオ豆等
 (2)輸入 石油、ヤシ油、医薬品、小麦等

地図を見てもわかるとおり、赤道直下で、海なし国 ^^;
南スーダン、ケニア、タンザニア、ルワンダ、コンゴに囲まれています。
そして、右下(東南)の湖が、かのヴィクトリア湖なのです。

空港から、首都カンパラへ。本日の宿のゲストハウスに向かいます。


広々とした道路


右手に見えるはヴィクトリア湖


車は日本の中古車ばかり!9割くらいな印象


ウガンダの夕日


アパレルショップがいっぱい


ちょっと車間あると、バイク入ってくるくる!


美容院よく見ます


青空ビリヤード。けっこうビリヤードするんだとか


途中、大渋滞で完全ストップしながらも、ようやく宿に到着!

とにかくバイクが多いこと。バイクタクシー、ボダボダが市民の足のようです。そして交通ルールは「だいたい左側を走る」。もうわちゃわちゃです。
朝夕の渋滞はひどいんだとか。まさにそれを体験 ^^;

マラリアで亡くなるよりも、交通事故で亡くなる人の方が多いのだそうです。納得です。


以前外国人が住んでいたお屋敷がゲストハウスになってます


101号の部屋は、めちゃ広。そしてプリティ ^^


bathroomです。清潔感ばっちり


シャワールームのお湯は、最高温度にしてもちとぬるい。。。


ウガンダ1日目は、チェックインしたあと、みんな集合して夜ご飯。

参加者13名は、クラフトチョコレートの作り手、小売店、商社、パティシエの方々。
今回は夕方到着して、宿に移動したら、その日はそのまま休めるというのはありがたいです。やはりお年頃なんで、若干体力のなさが心配なんでね。

そうそう、外国あるあるですが、宿にはアメニティが置いてありましたが、通常は石鹸のみ。シャンプー、ボディソープあったらおぉ〜。コンディショナーは滅多にないですよね。もちろん歯ブラシも。
私は普段使っているものと、そしてドライヤー(海外対応)を持参。

ウガンダは、お手洗いのことをToiletと表記してありました。
アメリカとかではToiletは便器そのものを意味しますよね。
公共の場所ではrestroom。家庭とかではbathroom。国によっていろいろですね。


ウガンダ訪問記 まとめ(それぞれのページにリンクしています)


1、“赤道の国”ウガンダに向かって、いざ出発!

2、ウガンダ・エンテベ国際空港、そして首都カンパラへ

3、ウガンダの朝がやってきた!旅の始まりを感じて

4、なぜウガンダで?Farm of Africaさんの挑戦と願い

5、希少な生カカオ豆、その舞台裏へ──感謝を込めて加工所を見学

6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動

7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ

9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ

12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに



2025年に入ってすぐに、一通のメールが届きました。
カカオ豆を使わせていただいてるFarm of Africaさんから、農園や加工所の見学に来ませんか〜の農園ツアーのお誘いです。
2025年5月19日〜23日、ウガンダの空港に集合解散の5日間のツアーです。

ウガンダのFarm of Africaさんは、日本人のご夫婦が経営されていて、カカオとバニラを主に生産されています。
3年前、前のチョコロンブスの店舗に、一時帰国されたご主人がお子さまと一緒に来てくださいました。
チョコロンブスでも、貴重な生のカカオ豆から作ったカカオボールや、ダークチョコは人気商品です。

実は昨年タンザニアの取引先、Kokoa Kamili(ココアカミリ)さんへ訪問予定でしたが、直前に事情があってキャンセル。
次はいつアフリカに行けるかわからないし、今後のチョコロンブスとしてのあり方を考えた時に、やはり現地取引先訪問は必要不可欠。
それでも締め切り直前まで考え、その上で参加を決めたのでした。

今回は、たくらみ屋の株式会社解散記念トーク会が岩手県一関で開催されるのにあわせて、16日から岩手に入り、そこから成田への移動となりました。



ウガンダに渡航するにはパスポートとビザと、イエローカード(黄熱病の予防接種済証)が必要です。
ビザはオンラインで申請し、2日後くらいにはメールで送られてきました。
イエローカードは2019年にガーナに渡航した際に予防接種をうけて発行してもらっています。これは生涯使えるものなのでこれを持っていきます。

旅行会社のツアーではないので、現地集合となるため航空券は自分で手配します。
航空会社はいろいろ悩んだけど、乗り継ぎも同じにすることでリスクを極力少なくする作戦で、カタール航空。お初です ^^

成田を22時半に出発してドーハに早朝4時着。まずは約12時間のフライト。
そして10時にドーハを出発して、ウガンダのエンテベ国際空港  現地時間の15時すぎ着。約6時間のフライト。丸1日かけての移動です。

エンテベ国際空港で、今回の参加者とFarm of Africaさんと合流です。



さて搭乗しました。
エコノミーの一番前の席、つまり足元広めの席をゲット。

ただデメリットとして、前の座席下がないので、自分の荷物を置けないのです。上の物入れに入れないといけません。
まぁ、想定内ですが、、、2日前までかなり空席があったので(隣も空いてた)、余裕こいていたら、結局満席。

団体客は当日チェックインの際に空いてるとこに入るんだとか。お隣さんもそのお隣さんも団体ツアーの方で、そんなお話もしたり。


夜ご飯 チキンぷり〜ず


朝ご飯 ポテト、オムレツ、ウィンナーぷり〜ず


機内食はこんな感じ。
出発前に少し食べていたので、サラダだけいただきました。シャキシャキ蓮根サラダで美味しかったです。

途中激寒に耐えられなくなり、荷物入れのカバンから薄手のダウンを出して着ました。機内の寒さ対策は万全です。

この日のために、映画「スター・トレック: セクション31」を見るのを我慢してダウンロードしていたので、いよいよ試聴!

しかし、今までのシリーズからしても「うーん」といった感じ。どうりで評価もいまいちだったわけだ。でもまだ「スター・トレック:ストレンジ・ニュー・ワールド」もシーズン2つ分ダウンロードしてるんでね。

機内は無料Wi-Fiサービスがあり、オンラインでも(ちょっとブチブチはするけど)大丈夫でした。すばらしい ^^
でもアマプラはOKだったけど、パラマウントプラスは試聴できませんって。おいっ。


ハマド国際空港 ランプ・ベア

カタールのドーハ、ハマド国際空港に到着したのは、午前4時。まだ人も少なめです。
しかし24時間営業のショップやラウンジで、旅行客のおもてなしはばっちり。さすが世界一の空港になっただけのことはあります。

中央にどかんと鎮座するのが、黄色いクマちゃん「ランプ・ベア(Lamp Bear)」。熊がランプかぶってる!?
このアートは2005年にスイス人ウルス・フィッシャーさんが作り、その後、カタール王室の方がオークションで680万ドルで落札したそうです。約7億円!
さすが中東でございます。

サイズも高さ約7メートル、重量は約15.8トンですって。そりゃシンボルになりますわな。


とてもわかりやすいレイアウトになってるハマド国際空港


事前に空港のフロアマップをスマホにダウンロードしておきました。これ正解。
ほんと広いんでね。

中央の黄色いクマからみて、どの方向にというのもわかりやすい。これなら初めてでも不安にならなくてすみます。
誰にでもやさしいというのは、学ぶところです。
ラウンジも、スタバの位置もチェック済み。



ハマド国際空港で約6時間のトランジットの後、再びカタール航空にて。
目指すはウガンダのエンテベ国際空港。約6時間のフライトです。

なにやら大きな水溜まり?それが湖、すなわちヴィクトリア湖だとわかった頃に、着陸態勢に入りました。


ウガンダ訪問記 まとめ(それぞれのページにリンクしています)


1、“赤道の国”ウガンダに向かって、いざ出発!

2、ウガンダ・エンテベ国際空港、そして首都カンパラへ

3、ウガンダの朝がやってきた!旅の始まりを感じて

4、なぜウガンダで?Farm of Africaさんの挑戦と願い

5、希少な生カカオ豆、その舞台裏へ──感謝を込めて加工所を見学

6、ナイル川のほとりへ──カンパラから湖畔ロッジへの移動

7、笑顔と歌に迎えられて──農園での歓迎とカカオの収穫体験

8、発酵という現場で感じた、チョコづくりの奥深さ

9、カカオの乾燥工程を見届けて──忘れられない歌のプレゼント

10、発酵で変わるチョコレートのフレーバーとカカオ契約農家さん訪問

11、ウガンダの暮らしを感じながら、農園から首都カンパラへ

12、にぎやかなマルシェからカフェまで──カンパラで見つけた暮らしの彩り

13、ウガンダに別れを告げて──帰国の空へ、夜明けの光とともに


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カカオの果実を炭酸で割ったカカオスカッシュの販売を始めました。
1杯 税込700円。
南国フルーツ特有の甘酸っぱさが、すっきり爽やかに乾いた喉を潤いてくれます。

現在はエクアドル産のものです。
カカオ豆以外の農家さんへの貴重な収入にもなります!

ぜひ希少なカカオの果実を味わってください。


カカオの実(カカオポッド)を割ると、白い果肉が並んで詰まっています。これがカカオパルプ、つまりカカオの実。
この中にチョコレートの原料であるカカオ豆が入ってます。



カカオパルプはカカオ豆の発酵になくてはならないもの。パルプがついた状態でカカオ豆の発酵をします。発酵の段階で、このパルプは溶けていき、そしてカカオ豆を乾燥させることで消えていってしまうんですね。

メキシコの農園では水につけたジュースを飲ませていただきました。農園のみなさんはこうしてジュース代わりに喉の渇きを潤されてるそうです。美味しかったです。
これが同じように日本で飲めるのはとても珍しいことです。

味は南国フルーツであるライチに似た甘酸っぱさがあり、カカオがフルーツであることがおわかりいただけると思います。

加糖しなくても十分甘いので、果肉(果汁)を炭酸で割ってお出しします。ぜひその甘酸っぱさと爽やかな味わいをお楽しみください。



メキシコでは、国立農牧林研究所(INIFAP)の先生が、いろんな品種のカカオを持ってきてくださり、実際にカカオを割ってフレッシュなパルプと種の試食させてもらいました。

5角形にきれいに並んでいます。


スパッと割り


パカッと割り


パルプや種を食べることは、現地でないとできない貴重な体験。さながらカカオパ〜ティ〜 ^^

カカオ豆の断面は通常紫色をしています。そう、ポリフェノールの一種アントシアニンの色ですね。
それが右下のキッチンペーパーの右はし、白いでしょ。これがまさに希少なクリオロ種でホワイトカカオなんです ^^



ぜひ希少なカカオパルプのカカオスカッシュをお試しください。



チョコロンブスはmymizuの給水スポットに登録しています。
マイボトルを持ってきていただいたら、無料で飲料水を提供させていただきます。

当店にできる、ちょっとしたサステナビリティ活動です。

特にサイクリストやサイクラー、近くを走られてる皆さま、ぜひお気軽にご利用ください。



廃棄するカカオ豆の皮を再利用し、サステナブルな「カカオ染め風呂敷」を制作しました。

チョコロンブスではチョコレート作りに対するシンプル、サステナブルの想いのもと、店舗でお買い上げいただいた商品は、そのまま紙袋に入れてお渡ししています。
しかしお客様からは包装紙で包んだり、商品のラッピングを求められることもあり、その度にご説明しておりました。

そこでもっとサステナブルな店であることを伝えたいと思い、再利用可能でいく通りにも活用できる風呂敷をオリジナルで作成することにしました。



風呂敷の製作は、友人でもある岩手県一関市の京屋染物店に依頼。
京屋染物店は創業100年を超える老舗企業で、デザインから染め、縫製までを一貫して行う、全国でも数少ない染工場です。
自社ブランド商品においては永年修理を行うサステナブルな企業です。




チョコレートの製造は、選別したカカオ豆を焙炒し、皮を剥きカカオニブ(胚乳)を取り出して原料として使用しています。その際にでるカカオ豆の皮。
堆肥にしたり燻製のチップ代わりにするという話は聞きますが、当店はそれほど量もないことから、特に利用法がなく廃棄していました。

試しにカカオ豆の皮を送ったところ、しっかりばっちり色がでて、カカオ染めイケる!^^
さらに風呂敷のデザインは、カカオ生産地での加工工程をイラストで表しました。






サイズは縦横70cm。
包んだ際に、2色使いと繊維特有の筋で品よくおしゃれなイメージになります。
物を包む用途だけでなく、敷物や壁飾りとしても使っていただけます。



7月7日より店舗、通販で販売いたします。

初回50枚限定で製作。
タグにはシリアルナンバーを入れています ^^


【2022年7月4日 プレスリリース】


遠く離れたアフリカ ウガンダ共和国から、Farm of Africaの浅井様がウガンダ生まれのお子さま2人を連れてご来店くださいました。
お店に入るなり靴を脱いで裸足になり、アイスクリームを手づかみで食べ、なんともたくましいちびっこたち ^^

浅井様ご自身のお話も面白く、私も昔バックパッカーでヨーロッパを約1ヶ月かけて巡ったこともあることから、何かしら共通するものを感じました ^^;

当店でもFarm of Africaのカカオ豆を使ってチョコレートを作っています。こちらのカカオ豆は、他のさまざまな風味や特徴のカカオ豆の中でも、パイナップルのようなフルーティーさがあり、当店でも人気のチョコレートになっています。



Farm of Africaは2016年から、日本人ご夫婦でカカオとバニラの栽培をスタートされました。

現在はウガンダの国立研究所と連携し、ウガンダならではのカカオの新品種の栽培にチャレンジされてます。これはまだウガンダがカカオを産業としてはあまり重要視されてない分、オリジナルのカカオ品種ができれば、産業としてかなりインパクトあります。



とにかくFarm of Africaのカカオ豆は品質がとてもいいです。
当店でもまずローストする前に生豆を選別しますが、不良率が低い。カカオ豆の粒も大きく揃っていて、とても扱いやすいのです。
発酵、乾燥もしっかりと管理されているからこそ、とても愛らしいフレーバーを感じることができます。

またFarm of Africaではたくさんの雇用を生んでおられます。
衛生面のしっかり行き届いた環境を用意し、カカオ豆に付加価値をつけるため、まだ世界的にも珍しい手剥きしたカカオ豆(ローカカオニブ)を製造されています。
当店でも間もなく、このローカカオを使った商品が誕生します ^^




どこでどんな人がどんなふうに作っているのか。

作り手の顔の見えるカカオ豆を使い、好循環を起こすこと。チョコロンブスができる小さなことです。




チョコロンブスを運営する(株)バルーンポップジャパンは、数年前から経営研修であるMGを開催しています。

コロナ前までは北九州市の小倉で「小倉MG」として行っていましたが、コロナ禍で約1年お休み。
弊社も以前のイベント関連事業からクラフトチョコレートチョコロンブスの店舗開店などめまぐるしく変化したこともあり、バレンタインが終わってから、装いも新たに ^^ 「ひびきのMG」として再スタートしました。


経営研修と言っても、座学ではなく、ボードゲームを使って経営のシミュレーションを行います。そして決算をして実際儲かったかどうか計算して確かめます。

また難しい経営用語ではなく、アルファベット一文字で表される言葉を使い図式で説明するので、掛け算割り算のできる小学生でも参加ができます。

MGでわかるのは
・会社のしくみ
・社長の仕事
・経理のこと がわかります。

ゲームでは倒産もできます(できるというか、しちゃいます ^^;)。あのソフトバンクの●社長は「MGをしていなかったら今のソフトバンクはなかった」とおっしゃっています。そして「どんどん倒産させなさい」とも。
そう、こうなってきたら倒産に向かっている、というのがわかるようになるんです。


今日は小倉から引き継いだ「第32回 ひびきのMG」。

市内の経営者や学びたい意欲のある方、弊社従業員、学生アルバイトさん、そしてこの日は小学校6年生のお子さんも参加して一緒に学び合いました。やたら、退職者の給料未払いが続出でしたが ^^;

スタッフさんもこのゲームを通じて、自分のお給料はどこからでているかがわかるようになります。だから指示待ちの作業をするのではなく、自ら考えて行動する創造的な仕事ができるようになります。

ひびきのMGは、会社がよくなり、地域もよくなり、家庭もよくなる。
そんな好循環が少しずつ生まれています。