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カカオの産地訪問記


ホテルを出発。
途中、水色の学校がありました。メキシコは親が送り迎えをします。ちょうどお昼時で下校時だったので、露店も並び、それを食べながら親子で下校しているのどかな日常を見ることができました ^^




あれは!とガイドさんに聞くと「自転車タクシー」だって。格安でちょっと乗りに便利なんだそうです。
右側はのは、三輪タクシー。どっちも前に人が乗るので、ちょっと怖いような ^^;



さて、マヤ人がどのようにチョコレートを生活に使っていたかを体験でき、メキシコ料理が食べれる観光スポットのCASA MAYAに到着しました。
看板には「おかえり 自宅」 ^^

まずは入り口で儀式をして、お店の中に入ります。




カラフルな店内 ^^
着席すると、まずはカカオ豆が配られました。これは昔カカオ豆は貨幣として使われていたので、これから食事をお出しするたびに、一粒ずつ渡してくださいということでした。なるほどなるほど。



さあ、お料理が運ばれてきました。カカオ豆を渡して、と ^^
メキシコでは、チョコレートをお料理に使う「モレソース」というのがあります。モーレとも呼ばれてますが、メキシコの家庭料理ではおなじみです。

一見カレーみたいですが、確かに何種類ものスパイスと唐辛子が入っているので、ピリ辛でコクがある、、、これは家庭によってぜんぜん味が異なる、まさに日本のカレー的な ^^ そしてチキンと相性抜群。
ちなみにチョコレートを使わないモレもあるそうで、緑色とか黄色とか、ほんといろいろだそうです。

今回同行した女性の方が、ぜひモレをとおっしゃってたので、この後毎日モレソースを楽しむことになります。




左の写真は、トウモロコシの粉を練ってバナナの葉に包んで蒸した「タマル」。トウモロコシのちまきみたいなものでしょうか。トウモロコシの葉で包んだりするところもあるそうです。
これも、チョコが入ったもの、チキンが入ったもの、ハーブが入ったものと3種類ありました。ちなみにカカオ豆3粒なり〜 ^^




ドリンクもいろいろいただきました。
グラスに入ったパルプジュースは、わざと発酵させてアルコールに。。。うーん ^^;

陶器のカップにはお湯で溶いたチョコレートドリンク。ん?甘くない。スパイスとか入ってる〜 ^^;

ヒッカラというひょうたんみたいな器(コップ)が締めのドリンクで古代から今でも飲まれているポソルと呼ばれるものです。カカオととうもろこしの粉をすりつぶしてから溶かしたもので、高いところから注ぐことによって、泡だてて口当たりが良くなり飲みやすくなるんです。
昔は高貴な飲み物とされていました。




さて、食事が終わったら、古代からカカオをどうやって使っていたかを体験させてもらえます。
まずはカカオポットを割って、中のパルプや豆の説明から。


こちら、食物をすりつぶすための石製の道具。石の台が「メタテ Metate」、上の石の棒が「マノ Mano」です。
古代メソアメリカでは、数千年も前から食材をすりつぶす器具として使用され、現在もなお生活に欠かせない調理道具として利用されています。




実演 ^^
炒ったカカオ豆を砕いたニブ、シナモン、砂糖を台の上ののせて、マノを使って押し出すようにスナップをきかせて回転させてすりつぶします。
私もやらせてもらいました。石だから重いし、意外とコツがいるんです。
だんだんとすり潰されたカカオから油がでてきて、ペースト状になっていきました。

この地域はあったかいから、すり潰すとカカオバターが出てきてペーストになりやすいけど、少し高地だったりして気温が低くなると、油が溶けでないので、そういう地域はメタテの足が長くて下で火をたいて台をあっためていたそうです。なるほどです〜。



以上、メキシコ伝統料理と古代メソアメリカの料理体験でした〜 ^^




近くにある、イサパ遺跡に行きました。マヤ文明の先古典期後期(紀元前350年~紀元後250年)にとても栄えた文化です。
ここから炭化したカカオがでたことから、カカオととても深く関係した遺跡として知られています。
優れた土壌と豊かな泉のおかげで、最適なカカオ栽培の地となり、イサパ文化圏内は西と東を結ぶ交易路になっていたため、カカオが当時の主要な交易品になっていたと考えられています。

これがイサパ様式とよばれる遺跡で、その特徴は曲線的な浮彫りをほどこされた石碑や石彫に見ることができます。なんだか、ぽいですよね ^^




石でできた神殿や宮殿、関所の後が見れます。
右の写真は球技場あとだそうです!カカオの木も自生してました。