メキシコ訪問記4 CHOCO ELENAでチョコレートの文化を知る
CHOCO ELENAという、地産地消の伝統的なチョコレート作りを特徴とするカカオとチョコレートのお店へ見学に行きました。
ご夫婦で経営されてる、地元のチョコレートショップです。
早速、お店の奥の工房で、製造工程を見せてもらいました。
なんだか顔に見えてしまうおちゃめなロースター ^^
華氏250度で45分〜1時間くらいロースト。若干浅めだそうです。なんと1日1t可能だそうです。
カカオ豆は、もちろんソコヌスコのファインカカオ。希少なクリオロ種です。とてもきれいな茶色です。
ちなみに、左に写ってるのがベテラン現地日本人ガイドの佐藤さん ^^ 日本のテレビ番組制作のガイドもされてるとか。
先週も、某有名ショコラティエさんをこちらにお連れしたり、大手メーカーさんのアテンドされたのだとか。なのでチョコレートについてもとてもお詳しいのです。
ローストされたカカオ豆を、今度は左のウィノワーに投入〜。
砕かれて風選されたカカオニブが下の口からでてきます。1時間に20kgの処理能力だそう。
そして摩砕器。ニブを投入すると、金属のローラー2個ですり潰されて出てきます。あ、うちのスロージューサーみたいな構造ですね、きっと。。。
1回だけだと粗めなのでドリンク用だとか。何回もすることによって、粒子が細かくなるんでしょうね。
やはりこの気温ですから、すでにドロ〜っとペースト状になってます。
ちなみに、ここタパチュラの4月の平均気温は、最高が34℃で最低が29℃。暑かとです ^^ でも乾季なので湿度が低く、過ごしやすかったです。
町には「すりつぶし屋さん」が何軒かあって、その家のレシピで配合されたこんな感じのチョコのタブレットにされたものを購入します。
最後は手でこねこねして、型に入れて同じ大きさに。タブレットは24時間乾燥させて固まらせます。
メキシコでは日常的にチョコドリンクを飲むので、こういうタブレットが昔からあるんですね。
特に季節行事でお盆にあたる死者の日には、モレとチョコラテは欠かせないもので、お供え物にも使われるんだそう。
これがレシピ見本です。
驚くことに、チョコレートドリンクだから、カカオと砂糖というのではないんです。「トラディショナル チョコレート」という名前のものは、カカオ、砂糖、シナモン。これが実は一般的。
例えば真ん中のは「チョコレート With ピーナッツ」カカオ、ピーナッツ、砂糖です。「チョコレート with コーヒー」というコーヒー豆入りがあったり、「ミックスドチョコレート」は、カカオ、アーモンド、ピーナッツ、砂糖、バニラなんてのも。面白いですね ^^
これらが一緒にすり潰されて、回転焼き(今川焼き)みたいな形のタブレットになって売られてます。そして、お料理やドリンクとして使われます。
カカオパルプジュースをいただきました。発酵させてない、そのまんまパルプなので、甘酸っぱくっておいしかったです〜
右側のはモリニージョの原型となったものでしょうか ^^ 泡立てるものですね。メタテがカラフルにペイントされてておされ〜。欲しい〜 ^^;
チョコレートタブレットの作り方を教わったあとは、モレソースの作り方です!これは長くなるので、また別に記載します。
いろんなものが入ってるんですね ^^
そして、ごちそうになった出来立てモレソース。これがものすごーく美味しくって ^^
合計5回くらいモレソースを食べましたが、私基準でダントツ1位でした。
お店のほうに移動して、お土産を購入したり。
日常用のタブレットもたくさん積み上げられています。もちろんこちらのチョコレートもいっぱい。
あ、奥にザ・明治の箱があるじゃないですか。明治さんもいらっしゃったのね ^^
メキシコでは、カカオやチョコレートがどう人々の生活に関わっているか、その歴史や文化を知ることのできるお店見学となりました。
モレソース、美味しかったな〜 ^^