メキシコ訪問記5 カルロスさんのカカオ農園へ
いよいよやってきました、カカオ農園。CASFA所属のカルロスさんの農園です。
CASFA(サンフランシスコ・デ・アシス農業環境センター)とは、ソコヌスコの貧困、飢餓、土地 の浸食などを克服するために組織された、主にマヤ先住民が経営する小さなカカオ農園主のネットワークです。農園主同士の情報交換を活発に行いながら、メキシコ内外の消費者と連帯して、チアパス地方の農業主権、生物多様性、持続型農業の発展、経済的自立を目指しています。
おじいさんからの昔ながらの農園のスタイルですが、8ヘクタールの広さがあるそうです。
落ち葉がたくさんで、その下は腐葉土になっており、ふかふか ^^
農園の入り口に箱発見!これ発酵ボックスです。
中を除くと底にたくさんの穴が開けてあります。ここから、余分なカカオパルプが落ちるのですね。
残念ながら、本格的な収穫は5月からなので、発酵や乾燥の様子を見ることはできませんでした。
早速木に成るカカオとご対面〜 ^^
木から直接花が咲いたり実が成る「幹生果(花)」なんですよね〜。
花はとってもちっちゃいのです。下向きにいーーーーっぱい咲いてます。
それが実になるもんだから、そりゃわさわさですわな ^^
カカオの木の樹齢は60〜70年になるそうですが、未だに実をつけ収穫できるそうです。
古い木から脇芽が伸びてます。
主には接木をするのだそうですが、種を発芽させて植えたりも。
上の写真の左上に写ってるこのポット。よく見ると、表面に網目状の模様があります。これは、パタステ(学名:テオブロマ・ビコロール)と呼ばれるもの。
割ると、カカオと同じようにパルプに包まれた豆が入っています。カカオと同じ様に発酵乾燥させてチョコにもなるけれど、あまり好まれず、ローストした豆をナッツのように食べたりするのだとか。
なんと後日大阪でも、食べる機会がありました ^^
カルロスさん農園のカカオのポットを割って、パルプをいただきました。
さらにパルプをつけたジュースも。これが暑い中、爽やかで美味しかったんです。
カカオの木は、シェードツリーが影を作って守ってくれます。そのシェードツリーは、バナナやヤシの木などのフルーツの木です。
テーブルの右端にある鮮やかなオレンジ色の果実はマメイ(サポーテ)。むっちゃ甘すぎ〜 ^^ 他にもマンゴー、ライム、アボカドなど。
ヤシの葉は屋根に使われ、バナナや他の果物も換金作物となり、木材としても利用されます。カカオだけを収入源としないことが、リスク回避になるのだそうです。
カルロスさん、ありがとうございました ^^